社用車に乗ると、NACK5かJ-WAVEがかかりだす。
NACK5とは、埼玉県のラジオ局のこと。
J-WAVEは、東京のラジオ局。
千葉の会社の車なのに、ラジオは常に埼玉か東京だ。
男性の営業は、私含め三人で対応させていただいている。
私は東京人。そしてあとの二人は埼玉人。
この勢力構図が、ラジオの行く末を決めている。
秋空の中、車で外出した。
スイッチ(ハイブリッドなので)をいれると、埼玉の電波を受け取った。
反射的に切り替えようとした。
しかし、好きなミュージシャンのインタビューが流れてきたの、そのままにすることにした。
たまには違うのも、イイか…
いや、東京人には東京人の…
結局、文化を作るのは、こういう些細なプライドなんだと思う。
だから、これでいいと思っている。
ラジオ争奪戦の行く末いかに。
人生も折り返いし後半戦を迎え、我が子は大きくなり、会社にも10代の従業員が働くようになって、なんだか最近、社会の将来について考える機会が増えた自分がいることに気が付く。
そこで気になるニュースは、香港の民主化デモだ。
たいして深堀はしていないが、若い時に天安門事件をテレビで見て、その恐ろしさが記憶に残っていることと、当時とは比べ物にならないほど世界における中国の役割が大きくなっていることへの、なんとなくの不安が、ニュースに興味を持たせている理由の一つでもある。
そのデモ、先日ついに強制撤去された。
法的手段はとっている、とは言え、やはり天安門事件が脳裏をよぎる。
学生たちは、なすすべもない。
更には、道の封鎖で、経済的ダメージを心配した大人たちも、強制撤去に一役買っているという。
中国への返還前後の苦労や経緯をわかっていない、と学生たちのを批判する大人もいると聞く。
時代は、こういう波によって変化して行くのか。
イデオロギーとは、天安門に出撃した戦車より、恐ろしい。
民主主義。
国家のあり方の一番基礎となる部分にメスを入れる今の香港の活動を注目したい。
最近20代の若者に、力と感動をもらっている。
先日、テニスの年間王者を決める戦いに、アジア人として初めて出場した錦織圭選手。
彼の活躍、試合は『シビレル』の一言。
彼のフォアハンドを見るだけで、涙が出るほど感動した。
そして努力の人、本田圭佑。
やっとつかみ取った夢の舞台で、一時的ではあるがセリエAで得点王という地位にも就いた。
監督が交代した今シーズン、得点という結果につながる、普段の動きもとても良い。
ロベルトバッジオ、マッサーロ、フランコバレジ、マルディーニ・・・
1980年代からミランを応援する私にとって、本田の活躍からもらう莫大なエネルギーは計り知れない。
20代の若者が、世界の舞台で活躍していることを、心から喜びたい。
会社があるここ松戸市は、千葉県の中でも左上にある。
東京葛飾区と直接、接しているという位置関係だ。
今日は東京と反対方面に向かって、車で40分ほど走った千葉の内地に行くことになった。
国道から細い道に入り、更に雑木林を奥の奥に進むと、目的の工場はあった。
そのアプローチと景色は、すごく遠くに来た気分にさせてくれた。
この地域は、数年前まで住所に『村』が付いていた。
ここが市に吸収されたため、千葉県内では、住所に「村」が付くのは、残り一か所となってしまった。
帰り道、びっくりするほど、のどかな風景に遭遇した。
思わず車を止めて、社外に出る。
秋の空気が心地よい。
なんで「市」にしちゃうんだ。
『村』の方が、絶対素敵なのに。
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