JIMTOF行ってきました。
森精機が毎年主催する切削ドリームコンテストは、ホントに毎年圧巻です。
http://www.moriseiki.com/japanese/topic/hotlink/0610_dream/index.html
今年の出展作品では、SUS304の鏡面加工による「一輪挿し」が印象に残りました。
技術ってすばらしい。
ほとんど使っていなかった汎用のフライス盤。
マシニング渋滞解消の立役者と期待され、奥から引っ張り出してきました。
とにかくちょっとした「スリ割り」なんかも、いろんな手間を考えたらマシニングに頼ってしまうのが昨今。
しかし現状のマシニング向けの注残こなすには、あとどれだけかかることか。
と言うわけで、とにかく一歩でも要求の納期に近づく為に、40年選手に活躍してもらおうと思っております。
でも少しだけ問題がある。
XYZ、みんな手動なんだよね。
しかも、加工品はステンレスがほとんどでしょ。
タイヘンだよ、ステンレスを手動でゴリゴリ削るのは。
確実に筋力アップ、またはダイエットに繋がる。
社内で「筋力アップ」か「ダイエット」の張り紙した方が良いだろうか。
「週に一度は、フライス盤で筋力アップ」
とかね。
まずは標語を社内公募だな。
旋盤屋に旋盤は必要だろうか。
検査体制を充実させる為、汎用旋盤が収納されていた部屋を空けることにしました。
それに当たって、数人の責任者に「汎用旋盤って使ってる?」と聞くと、
「使ってないよ」
「最近何に使ったっけな」
「たまーに○○に使ってるけど、別になくてもいいんだけど」
『えぇ!!オレタチ旋盤屋なのに、旋盤使ってないのぉ』
ビックサプライズ!
確かにNC旋盤が30台あれば、代用は利いてしまう。
そういう意味で、必要ないって言えばそうなんだけど・・・。
でもさぁ、オレタチ旋盤屋だよ。
旋盤が無いっていうのは、どーよ。
と言うわけで、とりあえず工場の片隅に・・・。
朝、駐車場に着くと、いつもより車の台数が少ない。
「そうか、今日は研修の日だ」
28人の会社から、8人の社員が研修に出ています。
テーマは「5S」
工場の質を上げようと話し合うと、やっぱりここに行き着くんですよね。
と言うわけで「工程責任者」という役職の人たち全員が、外部の研修会に参加しています。
その内容は、また今度まとめるとして、今日朝から変化を感じるのは、責任者がごっそり抜けた現場。
普段は2~3人のチームで動いていますが、そのリーダー全員がいない。
と言うわけで、本日はサブリーダーが実質指示を出したり、バタバタと走り回っている。
その現場を見て、率直な感想。
「ちゃんとやってるじゃないですか」
そう、やれば出来るんだよね。
みんな良い目つきして、どかどかやってる。
なんとなく、いつもと違う活力を感じる。
空気感が違うのかなぁ。
そりゃそうだ、責任者全員いないんだから。
いつもと違うノビノビとした雰囲気もあるような気がするし。
確かにプレッシャーも多々あるでしょう。
でも逆に成長するチャンスだよね。
整った環境と、おいしい食事だけでは、人間は人間らしく成長できないよ。
苦しい事を乗り切った時の達成感や充実感が、社会性のある人間に成長する為の大事な要素だと思うんです。
その結果に「おいしい食事」が大事なんだと思う。
というわけで、まとまったか分かりませんが、「亭主元気で留守が良い」。
人が成長する為のキーワードではないでしょうか。
今年で創立60年だそうですよ。
現会長が木山製作所を起業してから。
終戦翌年に企業ですからね。そう考えると結構ビックリです。
こんな機会もなかなか無いので、従業員一同で記念パーティーを開きました。
かしこまって始まったパーティーも、最後はいつもの飲み会と変わらず、と言ったところです。
しかしながら、今回特筆する部分は、なんと言っても作業着からスーツに着替えて出席した現場の社員達です。
写真を見た限りでは、普通の会社の普通の集まりです。
しかし普段作業着&カジュアル通勤着でしか顔を合わすことの無い仲間が、いきなりスーツですからね。
まず、着慣れていない人はすぐに分かる。
それから最近は、COOLBIZなんていって、ただダラシナイのだかなんだか分からない格好がまかり通っている。
その流れで、ダラシナイのかCOOLBIZなのか分からない人もいるし。
でも、意外とちゃんと着こなしている人が、結構いた事にもビックリ。
それもこれもみんな「個性」で解釈できる時代。
さて70周年の時はどうなっている事やら。
ミヤノのBNDシリーズと言えば、まぁ名機と言ってもいいでしょう。
能力とコストのバランスが良い。
そういう意味で、お手ごろ感がヒットした理由でしょうか。
従ってなかなか良い中古が市場に出回らない。
しかもミヤノのユーザーは真鍮やアルミの切削屋が多いので、年代は新しくても、稼働時間が圧倒的に長い場合があるので、注意が必要です。
更にその場合は、大体が「掃除している時間が無い」系の会社が多いので、そのことも含めて、中古が出回っても、えらくクタビレたものが多く、価格と状態が釣り合わない場合があります。
しかしながら、今回の新人君であるBND34は今までのそれとはちょっと違う。
なってったって、各部分がピカピカだ。
オイルホールや各部ネジヤマ、ツールブロックのヘタリ具合。
カバーをあけたときの油の付着の仕方やその時の匂い。
コントロールパネルの劣化状態などなど。
綺麗に使われて来た事が随所から伝わる。
「良い職人さんだったんだろうなぁ」と、以前のオーナーの人柄がうかがえるほど。
決して「動かしていなかった」分けではなく、あくまでもしっかり掃除されていた、という感じがするのです。
この機械、面白いのが、本来ならセンター押が乗っている部分に、ドラム方のターレットが乗っている。
しかもB軸で制御されている。
と言う事は「内径・外径同時加工かよ!」
来社当日は期待しておりました。
が、しかし、そんなに甘くはなかった。
本来はサブスピンドルを乗せる構造になっているらしい。
そこに強引にサブターレットを乗せたのだろう。
なんや、B軸ターレット、ぜんぜんワークにとどかへんやん…
(なんで大阪弁やねん)
とりあえずは「材料当て」を一箇所に付けましたが。
残りの穴4個、どうしようかね。
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