仕事納め(大掃除)の後は、日が沈む時間帯から納会。
会社の近くのいつもの居酒屋にて、大量のアルコールにて身を清める。
いつしか人も少なくなり、腕相撲などの流れを経て、閉店にて店を出た時は、とっくに日付は変わっていた。
運良くタクシーがすぐにつかまり、自宅へ向かう。
松戸からの流れる風景を見ながら、「あぁ~今年一年終わったなぁ」
2015年は、ある意味、良い終わり方ができた年だった。
この感謝を伝えたいと思い、毎年お世話になっている場所へ、タクシーの行先を変更してもらった。
誰もいない参道を歩き、本堂の前に立つと、苦しい時の事を思い出す。
そんな思いを吐き出させてもらったことも含め、感謝の意を伝えることができた。
そこでもらった元気と、酔った勢いで、そこから30分歩いて、もう一軒。
こちらでは家族の健康を毎年祈願する。
仕事が順調に進むには、やはり家族が毎日健康で普通の生活ができることが大切。
純粋に感謝することができた。
なんだかスッキリ!
良い形で2015年・平成27年を締めることができました。
ありがとうございました。
根津に暮らし始めて、1年半。
冬晴れの休日の朝、犬の散歩で、東京大学へ。
明治維新の時代から、日本の英知を集めたこの地。
敷地のあちこちには、その痕跡をのぞかせてくれる。
中でも今回目に留まったのは、宇宙関連。
1950年代日本ロケットの基礎を作った、ペンシル型ロケット。
そして隣には、日本初の人工衛星「おおすみ」。
写真ではわかりづらいが、どちらもバッチリ旋盤モノじゃん!
材質はおそらくステンレスだろう。
今のようなNC制御なんか無い時代。
そんな環境で、こんな綺麗な曲線と、綺麗な挽き目、どうやって加工したんだろう…。
当時のステンレス加工はやっぱりバイトは手作りかなぁ…。
どうやって測定したんだろうか…。
そんな思いを馳せながら、いつまでも覗き込んでそこを離れない私を諦め、犬はその場に座り込んでしまった。
安田講堂の前の銀杏並木は、紅葉のピークを過ぎ、足元が金色の絨毯となっていた。
日本の英知が集まるこの場所で、旋盤も少しは役に立ってるんだと思う。
今日は『改善日』。
毎月一回、工場では生産を止めて、『改善活動』に充てている。
この企画、始めてかからそろそろ10年くらい経つだろうか。
当初は、整理整頓が主だった。
しかしここ数年は改善の対象を『技術力』とし、人材育成、特に入社3年目程度の人員の技術力向上に時間を使っている。
なるべく若い者にも育成側の立場に立ってもらったり、派遣社員にも教育の時間を使う。
本来の生産活動を行えば、売上になる。
でも目先の売上にとらわれず、先を見て、あえて工場を止めている。
とにかく要求は厳しい。
求められている最低限のこと、ができるようになるためには、『頑張れ』だけでは到底満足させられない。
達成するためには、教育に時間と労力を使うしかない、と考えている。
利益を出すのは、その先。
とにかく求められることを、しっかりやることが大切で、その先に利益が付いてくる。
希望を持って、技術力向上に励んでほしい。
アルミの加工依頼が、増えてきている。
木山製作所は、ステンレスを中心として、その他インコネルやハステロイなどの、難削材側を『得意』としてきた。
でも、流れに逆らわず、求められるままに対応してきたら、いつの間にかアルミの比率が徐々に増えてきているようだ。
写真は、キリクズを一時集める場所。
左の大きいのがステンレスのキリクズ入れ。
右後ろの四角は鉄用。
そして、手前の青いドラム缶がアルミのキリクズを入れる容器。
これまでは、ステンレスと鉄の容器にだけ定位置があった。
他の金属は、その都度小さな箱で対応すればよかった。
しかし最近ではアルミの保管スペースが、定位置化している。
こちらは、製造ラインで出た不良品を入れる缶。
これも少し大きなものにランクアップされている。
アルミは柔らかいので、切削屋からすれば、加工は非常にやりやすい。
しかし、いや、だからこそ、アルミ製品の要求は、ステンレスに比べ、寸法精度がとても厳しい。
温度によっても寸法が変化し、管理も難しい。
柔らかい分、傷がつきやすく、輸送などにも気を使う。
でもこれも時代要求の『流れ』。
できることのアピールは大事だけど、求められることを素直にやるのも、大事だと思う。
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