JIMTOF行ってきました。
森精機が毎年主催する切削ドリームコンテストは、ホントに毎年圧巻です。
http://www.moriseiki.com/japanese/topic/hotlink/0610_dream/index.html
今年の出展作品では、SUS304の鏡面加工による「一輪挿し」が印象に残りました。
技術ってすばらしい。
旋盤屋に旋盤は必要だろうか。
検査体制を充実させる為、汎用旋盤が収納されていた部屋を空けることにしました。
それに当たって、数人の責任者に「汎用旋盤って使ってる?」と聞くと、
「使ってないよ」
「最近何に使ったっけな」
「たまーに○○に使ってるけど、別になくてもいいんだけど」
『えぇ!!オレタチ旋盤屋なのに、旋盤使ってないのぉ』
ビックサプライズ!
確かにNC旋盤が30台あれば、代用は利いてしまう。
そういう意味で、必要ないって言えばそうなんだけど・・・。
でもさぁ、オレタチ旋盤屋だよ。
旋盤が無いっていうのは、どーよ。
と言うわけで、とりあえず工場の片隅に・・・。
ミヤノのBNDシリーズと言えば、まぁ名機と言ってもいいでしょう。
能力とコストのバランスが良い。
そういう意味で、お手ごろ感がヒットした理由でしょうか。
従ってなかなか良い中古が市場に出回らない。
しかもミヤノのユーザーは真鍮やアルミの切削屋が多いので、年代は新しくても、稼働時間が圧倒的に長い場合があるので、注意が必要です。
更にその場合は、大体が「掃除している時間が無い」系の会社が多いので、そのことも含めて、中古が出回っても、えらくクタビレたものが多く、価格と状態が釣り合わない場合があります。
しかしながら、今回の新人君であるBND34は今までのそれとはちょっと違う。
なってったって、各部分がピカピカだ。
オイルホールや各部ネジヤマ、ツールブロックのヘタリ具合。
カバーをあけたときの油の付着の仕方やその時の匂い。
コントロールパネルの劣化状態などなど。
綺麗に使われて来た事が随所から伝わる。
「良い職人さんだったんだろうなぁ」と、以前のオーナーの人柄がうかがえるほど。
決して「動かしていなかった」分けではなく、あくまでもしっかり掃除されていた、という感じがするのです。
この機械、面白いのが、本来ならセンター押が乗っている部分に、ドラム方のターレットが乗っている。
しかもB軸で制御されている。
と言う事は「内径・外径同時加工かよ!」
来社当日は期待しておりました。
が、しかし、そんなに甘くはなかった。
本来はサブスピンドルを乗せる構造になっているらしい。
そこに強引にサブターレットを乗せたのだろう。
なんや、B軸ターレット、ぜんぜんワークにとどかへんやん…
(なんで大阪弁やねん)
とりあえずは「材料当て」を一箇所に付けましたが。
残りの穴4個、どうしようかね。
なかなか見られないので、記念に。
弊社製作の金具を、お客様が塩水噴霧にかけた結果、腐食が始まりました。
材質:SUS316L
加工:NC旋盤にて切削
処理:バフ研磨+電解研磨
噴霧時間:ああ!何時間でしたっけ?確か1000時間とかでしたっけ?
一番大事なところなのに、忘れてしまった。
赤錆も少し浮いてきていましたが、拭き取ると取れました。
しかし、マダラ模様に茶色く残ります。
ステイン-レス。
「錆びにくい」が正しい訳ですからね。
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