平面研磨を行なっている、大型機械の横で、キサゲ職人は黙々と作業を行なっている。
やはり「カクスライド」を見ると「機械」って感じがするのは私だけでしょうか。
どんなに機械が精度を上げても、最後の仕上げは人の感覚。
機械では表現できない「感じ」を最後に「人」が削りだすわけだ。
勿論定量化された判断基準はあるらしいが、話を聞けば、実際のところは職人が「良し」としたものが出荷されるらしい。
定量化した基準のれべるなんて軽く超えてしまうからだそうだ。
リニアガイドも随分剛性が増し、最近ではほとんど差がないようだ。
しかしながら、「ステンレスの切削」という分野に携わる限り、最低でも知識のレベルとして、カクスライドにこだわって行きたい。
私はよく新幹線に乗って、関西方面に出かけます。
もう10年以上、数年前まではほぼ毎月のように通っていた東海道。
新幹線からの風景はだいたい頭に入っている。
読書の最中にふと窓の外を見ると、今大体どの辺りか、雰囲気で分かるようになってしまった。
その中でも確実に「あ、ここだ」とわかるランドマークがいくつかある。
例えば「富士山」。
晴れた冬の朝は、絶景を約束してくれる。
それから「シャープの太陽電池の工場」。
黒い異様な建築物は一度見たら忘れる事はできない。
いつも曇っている「関が原付近」。
前後が快晴でも、ここだけは年中曇っている。
様々な自然や建築物・・・上げればキリがないが、我々機械加工、中でも旋盤加工に特化しているからこそ分かるランドマークがある。
それは「まっ黄色」のカンバンだ。
確か静岡と浜松か名古屋の辺りの二ヶ所、そのカンバンはあると記憶している。
低層住宅街と思える地域に、黄色いカンバン+黄色い社屋が、明らかに異質を放っている。
そして今日その会社の方がいらっしゃっているようだ。
遠くからでも一目瞭然。
すぐに「どの会社の人」だかわかる。
もう10年以上前、NHKイタリア語会話に出てきた、ミラノのとある消防局長が、全身黄色のスーツを着こなし、インタビューに答えているのを思い出した。
その局長は「外国のテレビに出るから、キメ込んできた」と照れくさそうに笑っていた。
「さすがイタリア人、ファッションセンスの桁が違うよ」
若かりし頃、感銘を受けたものだ。
いやいや、そんなことより、
いつもお世話になっております。
御社のような世界的企業が、我々のような零細企業の面倒を見てくれる事に、感謝の意を表明いたします。
ありがとうございます。
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