正月には、私の両親の下に集まることが習慣になっています。
両親の家は、私の家からスカイツリーを通って、そのちょうど反対側にあります。
実家からの帰り道、酔を覚ます目的で、徒歩で帰りました。
外の空気はキンキンに冷えていましたが、風が全くなかったため静かでした。
スカイツリーに近づくと、川に逆ツリーが綺麗に写っています。
私の子供時代、梅雨時期なると、この川からヘドロの匂いがしていました。
東京の下町には、高度成長期の跡が、まだしっかり残っていました。
大人になる頃には、行政により、ヘドロの匂いはなくなり、川岸が遊歩道として整備され始めました。
そしてオジさんになった頃、スカイツリーが完成。
ただ単に「お金を出したから高い塔が建った」だけでなく、街の成長・進化という歴史があって、その上に新しい文化があるからこそ、そこに価値があるのだなぁ。そんなことを思いながら歩いていました。
それは同時に、自社に設備を入れたり人を雇ったりするだけで、利益が増えるわけではないよなぁ、やっぱり「成長だ」という思いとして、酔払いの頭の中で繋がっていました。
高度経済成長期の後始末である、ヘドロの除去開始から40年。
我々世代はその後始末に追われてきた思いだったけれど、ついにはそこに新しい文化が生まれることに、希望を感じる。
更に考えてみれば、その前には「戦後」という厳しい時代があったわけで。
とにかく、希望を持って少しずつ前進すれば良いんだ、思いました。
そこに文化が付いてくると思います。
クリスマスイブです。
ここ数年、イブはカトリックの教会にいます。
数年前に、こんなお説教をいただきました。
「ミサに来たって、立派な人間になれるわけではないんだよ」こんな感じです。
ミサは自分の普段のダメなところを、再確認するところ。
どっちにしても、結局自分で努力するしかない。
私はこのお説教を、そういう風に解釈しました。
あーその通りだなだなぁ、と感心しました。
結局、自分の弱さを素直に認識することからすべてが始まるんだと。
今年も聖体拝領の列に並んで、頭をなぜてもらいました。
寒さが本格化するこの季節。
身を清めにまた来ようと思います。
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