Jリーグの試合で、審判を務める顔に見覚えがある。
ワールドカップブラジル大会で、主審を務めた、西村審判だ。
しかも開幕戦を日本人の審判が務める、と言うことで、メディアでも話題になった。
開幕戦は、地元ブラジルとクロアチアの一戦。
攻撃も守備ともに両チームが激しく激突し、高いレベルで均衡を保っていた後半26分に、それは起こった。
西村主審の笛が鳴った。
その微妙な判定に、クロアチアの選手は、西村主審に激しく詰め寄った。
しかし、毅然とした態度で、黄色い札を掲げた。
このために、クロアチアは1点を失った。
大会が始まって初めてのカード。
この判定が今大会の基準となる、ともいえる。
確かに微妙な判定だった。
しかし大会を追うごとに、今大会の判定の方針が見えてくる。
西村主審の笛も、その基準を満たしていることが、後々分かった。
国の威信がかかっている。
そこで最初の笛を吹くのは、どれだけの責任と自信が込められているのか。
私には計り知れない。
そんな西村主審を生で見ただけで、なんだか興奮してしまった。
サッカーワールドカップがブラジルで始まった。
各国の代表が、自国の誇りとアイデンティティをかけて、戦う姿は、本当に素晴らしい。
そして日本代表戦。
今日は、彼らを応援するために、東京ドームに行ってきた。
青で埋め尽くされたドームの中は、それだけで気分を高揚させてくれる。
AM9:50
ピッチに入場するために整列する、選手たちが映し出された。
日本を、そして私たちを代表するにふさわしい顔ぶれの若者達。
彼らへの尊敬の念、そして払うべき敬意を思い、激し興奮状態の中、背筋を伸ばした。
AM10:00
「君が代」が流れる。
自然と皆立ち上がる。
歌詞を忘れ、国家を最後まで歌えない。
日本を代表して努力してきた代表選手を前に、自分が情けない存在に思える。
改めて、国の代表として、責任と重圧を背負う彼らを応援したい、と思った。
最近、『竜馬が行く』(司馬遼太郎)を読んだ。
素直に感動しました。
幕末の志士が、革命を思い立った要因の一つに「諸外国にむさぼられる清(中国)を見たこと」が挙げられるという。
イイトシして、今更そんなことを改めて知った私。
2年ぶりの上海で空いた2時間を、むさぼられた街の象徴である、外灘(ワイタン)地区を歩くことに充てることにした。
有名すぎて、説明するまでもない場所。
昨今は中国の田舎から出てきた集団で、埋め尽くされている。
ネオバロック建築好きの私は、これまで数えられないほどこの地区を歩いた。
今回は新たな知識が加わり、一人灌漑深い思いで、歩かせてもらった。
「フランス租界」等と言えば、今の時勢なら格好いい。
しかし当時の政治実態は、国家という輪郭を持つ以前のアジア各国を、欧米がむさぼっていただけだった。
その時代の建築も、今は「文化」という名目で、保護され、そこに世界中の観光客が集まる。
時代は変わる。
2年ぶりの上海。
2時間の散歩でPM2.5をたっぷり吸いつつ、そんなことを考えました。
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