GOTOで福岡へ出張に行きました。
久しぶりの遠出、飛行機はいつでも気分が高まります。
羽田空港にはそこそこの人。
飛行機に搭乗すると、満席。
しかし離陸後、窓の外を見ると、飛ぶ予定の無い飛行機が、空港敷地のあちらこちらにビッシリ。
機内のテレビからは、航空会社の賞与ゼロ、減給、副業を認める、を伝える朝のNHKニュースがむなしく流れていました。
客先を2軒訪問した後、夜の街で3組目のお客さんと会食。
小倉駅前は通勤客でそこそこ人出はあるものの、歓楽街はサッパリ。
呼び込みの人たち以外はほとんど見かけません。
帰路、福岡空港では明かりの消えているLCCのカウンターがありました。
飛行機は同じく満席。
しかし多くはキャンペーン利用ですね。
東京の街にはそこそこ人が戻っているように見えるけれど、実態はまだまだ厳しいと感じました。
ビジネスとインバウンドを「人の移動」から支え、成長してきた航空機産業。
リモート、在宅、ZOOM会議…でビジネスモデルは根底から見直すことになるでしょう。
エンターテイメントや飲食も厳しいけれど、ビジネスモデルの戦略転換と何より固定費の大きさは、それとはけた違いです。
航空業界の損益分岐点超えが、本当の意味での「回復」と言えるのかも、と考えたりします。
大学2.3年生を対象とした、就職支援の講義のため、千葉県内にある夏休み中の某大学に来ています。
これまでZOOMは使ったことあるけれど、せいぜい5人程度の打ち合わせ。(飲み会含む)
1対多数、しかも初めて会う人に対してZOOMで一方的にしゃべる、という形式は初めての経験。
誰もいない教室で90分間一人でしゃべり続けるのは、なかなかシンドかった。
それでも画面越しに学生の反応を意外と感じることができ、1対1だけでない、オンラインのコミュニケーションの可能性を始めて体感しました。
4月からのオンライン授業が当たり前のようになっている各大学。
閑散としたキャンパスが日常の姿になっている。
教室への移動中、担当の先生に「2.3年生といったら学校にも慣れて、一番楽しい時期なのに」と話しかけた。
すると「それより地方から出てきた新1年生はもっとツラい。学校に数回しか来ていないので、友達ができない。コロナで実家にも帰れず一人で家にずっといる。1年生のメンタルが心配です」と切実な顔で仰っていた。
人間は結構ツラい状況でもそこそこ耐えられるものだ。
そのモチベーションは「希望」だと思う。
今の私の状況なら、会社に行けば仲間がいて、ヒマな時間を使って将来に向けて改善活動を行ったり、
電話の向こうには取引先がいて、景気や需要などの情報を交換したり、
家に帰れば家族がいて、コロナ後の旅行計画を話したり…
そういう日常の中に感じる「希望」が毎日の自分を支えていると思う。
しかし18歳で地方から出てきたばかりで、心を落ち着かせる友人や場所がないまま、毎朝9時にパソコンのスイッチを入れるだけの生活に、「希望」って見出すことはできるのだろうか。
そんな新一年生の心情を思うと…
今回は就職活動を支援する講義だったので、学生には「経済は少しずつ回復を見せていますよ」という第一声からスタートした。
就職活動中の学生達よ、経済や就職に対して「希望」は失わないで欲しい。
バブル崩壊も、リーマンショックも、阪神淡路も東日本震災も経験したおっさんが言うのだから、
このコロナショックだって、何とかなるよ。
一緒に頑張ろう!!
≪全ての医療従事者に感謝≫
突き抜ける青の中、濛々と湧き上がる入道雲を切り裂き、ブルーインパスが東京の空を舞った。
それは涙が出るほど美しい光景でした。
周辺の住居や職場の窓から顔を出すたくさんの人達と、空に舞う美しい白線を応援するだけで、みんなと一緒に医療従事者を応援できたような気がしました。
本当に感動的な20分でした。
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