未知のウイルスが、世界中を混乱に落とし入れています。
17年前、SARSが流行を始めたころ、私は中国で隔離されそうになる恐怖を味わった。
結果的に夏には収束はしたものの、未だSARSに対する薬でさえ開発段階だ。
当時、訪日中国人は年間40万人。
それが昨年は1000万人に。
日本だけでも、これだけの変化が有った。
世界に飛び火する未知のウイルスは、その特性だけでなく、運ばれ方、拡散のされ方も未知だ。
クルーズ船に長期間閉じ込められ、数名の死者が出るなど、まるで映画の世界のようだ。
病院を始め、スポーツジム、学校でもキャリアが確認され、着実に忍び寄っていることが分かってきた。
東京の街には、怖いほど人がいない。
浅草がいかに中国人頼りだったかが分かる。
ついに安倍総理から「イベントの自粛、休校・在宅勤務の勧め」が発令された。
もうこうなると「私は大丈夫」とかそういう問題ではない。
「国民一人一人の社会的責任」として「拡散を防ぎ、高齢者・子供・疾患者・妊婦を守ろう」と言う事を意味する。
今、『機械要素展』が行われている。
いつもなら歩けないほどの人だが…
まるで始発電車のコンコースのよう。
出展社自体が、半分以上欠席している。
夏は猛暑で「不要不急の外出はしないで」とNHKから流れ、
春は花粉の薬がテレビCMの多くの時間を割き、
冬はインフルエンザやウイルスでイベント中止、会社までが在宅勤務に。
さて、この先どうなるんだろう…人類は?
エアーコンプレッサー。
私たちの業界では、必須アイテム。
エアーが供給されなくなると、工作機械そのものが止まってしまう。
従って、2台を導入し、バッファーを持たせつつ、交互に運転させて、寿命を長く持たせるのが一般的だ。
我が社のそれ。
同じ背格好なので、「メイン」の称号を胸に貼られた方が、1か月間休みなく働き、もう一方は1か月の休憩に入る。
これを10数年繰り返してきた。
この2台が、ついにその役目を終えようとしている。
社内の機械が、高精度の工作機械に大きくシフトする中、インフラとして必要に迫られ導入した。
このタイミングで、昭和の機械が全て廃棄された。
私にとっては、昭和と平成を分けた時の象徴的な設備投資だったので、思い入れがある。
見た目はただの箱。
操作は基本オンとオフのみ。
でもこの子たちがいないと、工場自体が動かない。
10数年、毎日お疲れさまでした。
二人同時のさようならなので、私が思うほど、彼らは寂しくないか(:_;)
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