ヨックモックのシガール
大きな缶に入ったままのモノを、久しぶりに口にした。
刺激の強いコンビニお菓子とは違い、背筋を伸ばしていただきたい味は今も変わらない。
昨年、ヨックモックは医療従事者に敬意を表し、病院や施設にシガールを無償提供したことが話題になった。
あの頃、ウイルスは今以上に未知のモノだった。
医療関係者は、家族への感染を懸念し、防護服を着たまま病院で寝泊まりする姿が報道され、私たちは心を痛めた。
そんな病院に送られたシガール。
汗だくの鎧を脱いだ方々が口にした甘いお菓子は、戦う医療関係者の心を、どれだけ豊かにしたことでしょう。
あれから1年半が経った。
ワクチンが進み、感染防止も慣れ、世界中の経済が動き出している。
大きな意味で、「アフターコロナ」という段階に入っていると思う。
だからこそ、ここで改めて世界中の多くの人の命を救い、今でも最前線で戦っている医療従事者、関係者の方々に敬意を表したい。
今朝、シガールを食べながらそんなことを思った。
各国が「あいうえお順」で入場した東京オリンピックの開会式。
大韓民国の次に登場したのは「チャイニーズタイペイ」。(その次はタジキスタン)
スタジアムでは「チャイニーズタイペイ」と紹介されている中、NHK和久田アナが発した「台湾です」には力強さに加え、覚悟さえ感じました。
入場順番へのはからい、そして日本の国営放送の発信。
日本としては、批判覚悟の上だったと思う。
そんなことが有ってから一か月が経過しました。
海外、特に一番敏感な大国は、この間どんな発信をしていたのか、勉強不足で分からないのですが…。
なんと、パラリンピックでもやったそうですね「台湾です」を!
(NHKスポーツ一筋杉浦アナ)
これまで築き上げてきた、友好・親善・感謝をこんな形で国際社会に発信するなんて「なかなかやるじゃん日本」って褒めてあげたいです。
入場順番を決めた五輪委員会(かな?)、昔からずっと「台湾」って言ってるNHK、そしてそれを黙認しながら大国からの批判を受け続ける日本政府。
「友好」や「感謝」をこんな形で表現している人たちの仕事っぷりに、敬意を表したいと思います。
ワクチン接種、してきました\(^o^)/
会場は築地。
オリンピックで使用する車の、車両基地となる築地市場跡地が、臨時の接種会場となっています。
全体はスムースに流れていますが、予約時間に並び始めてから、書類確認⇒本人確認⇒問診⇒接種⇒経過観察とそれぞれ少しずつ並ぶので、終了し会場を出るまでは、結局45分ほどかかりました。
接種は一瞬。
インフルエンザワクチンと変わらず、さほど痛くもありません。
直後は特に何も無いのですが、接種から3時間ほど経過したころから、少し左腕が重だるく、少し痛みが出てきたように感じます。
この文章は、接種から6時間程経過したころに書いていますが、今でもその症状が続いています。
接種には、賛否ある事は十分承知です。
そんな中、私の接種へのモチベーションは「特殊な状況に追い込まれている大学生を、早く自由にさせてあげたい」という思いからきています。
学校もバイトにも行けない。旅行にも行けないし、実家にも帰れない。
大学生活、という人生の大切な期間を、ただ家にいるだけ、で過ごす子たちが、私は可哀そうでなりません。
若い子たちの、貴重な日常が早く戻ってくるよう、50過ぎのジジーができることはしたいと思っています。
コロナ禍、3度目の飛行機出張。
羽田空港の国内線ターミナルは、パラパラですが前回より人気を感じます。
それでも写真はAM8:00。
1.5年前ならビジネス客で、歩くのもままならないほど混んでいましたよね。
現地で打ち合わせは順調に終えることができた。
減便の影響で、帰りの飛行機までたっぷりの時間はある。
空港で一杯飲んで過ごそう、と思ったけれど…
この地域も緊急事態宣言中だったことをすっかり忘れてた(◎_◎;)
最近は空港内でもなかなか旨い魚が食べられる。
しかし、ノンアルコールじゃぁねぇ…
という事で、小雨ふる中、誰もいない展望デッキでの、コンビニビールを選択。
羽田、成田と違って、離島などに向かう小さな機体が、プロペラの軽い音を立てながら離発着を繰り返す。
小雨の中、周囲には誰もいない、私一人。
ジェットエンジンの轟音と、見たことのない小さなプロペラ機が、交互に離発着するのを、眺めて時間を過ごす。
缶ビール片手に…
若いころ、気ままに外国を旅した時のことを思い出した。
知らない街で、こんな風に無駄な時間を過ごす。
贅沢な過ごし方だったよなぁ…
日帰出張の帰りの空港で、地の旨い魚が、手軽に食べられるのはありがたいけれど。
なんだか、せわしない世の中になったなぁ、って思った。
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