台中にて、工場見学。
案内された会議室は、まるでデザイン雑貨を扱う店のような雰囲気。
スケルトンの壁に、木目の強い造作棚。
そこに電球色のダウンライトが当たって、金属部品を浮き上がらせている。
今回私が感心したのは、この演出・デザインではない。
これを可能にする、この工場の仕組みがスゴイ。
加工品や設備は、いたって普通の台湾にある工場と同じ。
カム式の自動盤まで動いていて、かなり昭和な??感じ。
しかし、この工場内のムダの無さがスゴイ。
工場や機械は隅々まで整理・清掃されている。
従業員の動きもすごく良い。
付加価値の低い加工品から、堅実に、実直に利益を作りだしている。
それをヒシヒシと実感できる、工場の雰囲気。
こうやって着実に利益を出せる会社が作る、デザイン会議室は、上っ面な感じが無いので、心地良い。
製造業は、現場で確実に利益を生む。
そんな当たり前のことを、久しぶりに感じさせてくれる工場に出会って、なんか嬉しい。
NC旋盤とマシニングセンタを組み合わせた加工。
これが、我が社の現在の主力商売です。
近年、精度の要求レベルが、更にグッと上がっています。
その為に、これまでは予想できなかった問題が出ることがあります。
例えば、各工程で行った切削加工が、経験からは予想もできない程、微妙な影響をある部分に与える。
その小さな影響が積み重なり、最終的に求められる品質から外れてしまう。
そんなことが、何度かありました。
もしかしたら、これまでの経験は、最近求められている精度に対して『粗加工』『前工程』くらいのレベルなのかも。
そのくらい、精度は厳しくなっている感じがします。
でも、それってもしかして進化している証拠?!
生き延びるためにがんばったら、結局進化してた…。
この状況、ポジティブに考えて良いかと思ってます。
木山製作所のスタッフブログです
モノ作り集団「K製作所」の活動も随時更新中!
デザフェス等イベント出展情報もこちら