切削の可能性|木山製作所のスタッフブログです|株式会社木山製作所

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WED 02 October 2019

削り出しビーズ

今朝の東葛エリアは濃霧。

20m先が全く見えないほど。

幻想的な風景に目を奪われつつも、慎重に通勤したスタッフKATOです。こんにちは。

 

今回は削り出しビーズを作ったので紹介します。

今まで様々な昆虫チャームを作りましたが、ネックレスにする為の金具などの小物類がありませんでした。

ビーズ程度であれば市販品を使ったほうがはるかに安上がり。

でもせっかくならビーズも削りだそうと思い立ちました。

丸モノは旋盤加工の得意分野ですしね!

 

加工手順は以下の通り。

①ドリルによる穴あけ

②溝入れ工具による外径切削と切り落とし

これだけ。

 

3種類製作してみました。

右側は外径φ8mm、内径φ3mmのビーズ。

3mmの平革紐を2本通しまとめる為のパーツ。スライドさせてネックレスの長さを調整できます。

中央は外径φ7mm、内径φ2.5mmのビーズ。

3mmの平革紐1本が丁度しっくり通るサイズ。革紐のエンド部分に使用します。

左側は外径φ5mm、内径φ3mmの円筒状ビーズ。

こちらも3mmの平革紐を2本束ねて通せます。チャーム部分の緩み止めと装飾を兼ねるパーツです。

 

使用例はこちら。

いかがでしょうか?

真鍮製とSUS316L製の2タイプ作りました。

チャームの色に合わせて使い分ける予定です。

TUE 24 September 2019

プラチナコガネ ~完成編~

プラチナコガネ、デビュー。

 

プラチナ。

その名に恥じない美しさ。

鏡面の輝き。

切削加工後ひとつひとつ丁寧に研磨し光沢を再現しました。

 

昆虫であること。

その魅力を極力デフォルメせずに再現。

昆虫最大の魅力。

それは裏返したときにわかります。

生き物でありながら、どこか精密機械のような、その絶妙なバランス。

気持ち悪い?

それとも、美しい?

 

あなたのお気に入りのカラー。

全2色から選べます。

プラチナらしい輝きのシルバー。

どこかアンティークなゴールド。

2色のプラチナコガネ。

あなたのお気に入りはどちら?

 

いつでもあなたと一緒。

その輝きは色褪せることがありません。

 

命あるものはいつかその輝きを失います。

このプラチナコガネは違います。

いつまでもあなたのそばで輝き続けます。

 

ということでプラチナコガネ完成編。

今回はApple風に紹介。

以前、切削編で銀色のSUS316Lバージョンを紹介しました。

その後追加で金色の真鍮バージョンも製作いたしました。

 

今回製作しましたプラチナコガネはネックレスとして販売します。

それでは。

WED 18 September 2019

ピアススタンドをつくる

休日、手賀沼を走った。

青い空が水面に映り込む。

身近でもこんなに綺麗な景色がある。

美しい風景に癒されたスタッフKATOです。こんにちは。

 

息抜きにこんなものを作ってみた。

ピアススタンド。

当ブログで昆虫アクセサリーをいろいろ紹介していますが、いつも頭を悩ませるのが写真撮影。

作った製品を綺麗に撮影するのはとても難しい。

特に製品をどのように置くか試行錯誤。

そこでピアススタンドを作ることにしました。

 

材料は真鍮。旋盤でベースを削り出した。

円錐状のものとRがついたもの2種類製作。

次にピアスをぶら下げる部分を真鍮線を使る。

真鍮線にゆるいRをつけ、先端は環状に成形。

コレをベースの穴に挿し込みハンダで固定しました。

最後にハンダ付けした部分を中心に磨いて完成です。

ピアスをぶら下げるとこんな感じ。

お店にあるような感じに仕上がったかな。

これで撮影作業が捗るといいのですが。

あと問題は撮影技術ですね!

TUE 10 September 2019

プラチナコガネ ~切削編~

夜中にインターフォンを鳴らす音。

こんな時間に何事かと恐る恐るドアを開けて確認すると、、、

その正体は暴風で大きく撓った玄関脇の木の枝。

夜中の訪問者が幽霊でないと知り、ホッと胸をなでおろすスタッフKATOでした。こんにちは。

昨日関東地方を襲った台風15号。

身の危険を感じるほどの暴風雨でしたね。

通勤時間帯の交通網に大きな影響が出ました。

これから秋の台風シーズン。

大きな台風に襲われることが少ない関東でも備えが必要だと感じました。

 

今回は「プラチナコガネ切削編」です。

使用する材料はSUS316L。

弊社では食品関係の部品に使用されることが多いマテリアル。

アクセサリーなどで見かける金属アレルギーの出にくい「サージカルステンレス」はこのSUS316Lです。

ピアスを作る際は、直接肌に触れることが少ないのと、出来る限り軽いほうが良いと考えアルミニウムを使います。

しかし今回のプラチナコガネはペンダントトップ。

肌に優しく、適度な重厚感も感じられるSUS316Lで加工することにしました。

 

加工条件はだいたい以下の通り。

●荒加工

工具:φ4フラットエンドミル

回転数:S8000

送り:F1400

切り込み:0.25

●中仕上げ加工

工具:R1ボールエンドミル

回転数:S12000

送り:F1000

切り込み:0.1

●仕上げ加工

工具:R0.5ボールエンドミル

回転数:S12000

送り:F1000

切り込み:0.05

 

そして加工したものがこちら。

このあとランナーから切り離し、ゲート跡を綺麗に成形します。

この辺の作業は基本的にプラモデルと同じ。

ただし素材が金属なのでホビー用の工具では加工が難しいと思います。

最後にプラチナコガネの特徴である表面の光沢を研磨剤で磨いて再現しました。

右側の画像が3Dモデル、左側が実物です。

細かなディテールも再現できているかと思います。

あとはこの丸カン部分に革紐やチェーンを使ってネックレスに仕上げていきます。

 

完成編に続く

TUE 03 September 2019

プラチナコガネ ~データ編~

通勤中ふと空を見上げると虹が出ていました。

そして帰りの時間。また空に虹が。

1日に2回も虹を見て、ちょっと気分がいいスタッフKATOです。こんにちは。

 

子供の頃から昆虫好きのスタッフKATOですが、海外の昆虫にはあまり興味がありませんでした。

それは自分自身で採集し観察することが出来ないから。

だからどうしても身近に生息している昆虫が私の興味の対象になったわけです。

しかし、少し前NHKのとある番組で「プラチナコガネ」という昆虫の存在を知りました。

TVにその姿が映し出された瞬間、あまりの美しさに私の視線は画面に釘付けに。

そして次の瞬間には、この美しい昆虫を金属の削り出しで再現したいと思いました。

 

プラチナコガネの特徴はなんと言っても、周囲の風景が写りこむほどの金属光沢。

金属削り出し昆虫のモチーフとしてコレほどふさわしい昆虫は他にいないでしょう!

TVで見た時の興奮も冷めぬ間にさっそくモデリングを開始!

 

ペンダントトップにする事を想定し、前脚で丸カンを抱え込み前脚以外は体側に沿わせるデザイン。

こんな感じ。

レンダリングして完成した状態の雰囲気を確認。

形状はコレで決定です。

続いて加工データの作成。

加工用のサポートなどを追加したデータを作成。

切削のパスを出し、加工プログラムを作ります。

加工は表と裏に分けて加工します。

それぞれ荒加工、中仕上げ加工、仕上加工の3工程としました。

 

今回はここまで!

加工編につづく。

WED 28 August 2019

Toodle Spindles

梅雨明け以降続いた暑さが和らぎ、秋の気配を感じる今日この頃。

例年より遅かった梅雨明け、そしてまだ8月なのに涼しさを感じる最近の季候。

駆け足で過ぎ去っていく夏に少し寂しさを感じるスタッフKATOです。こんにちは。

 

今日は面白いアイテムを試したので紹介します。

ブログタイトルにも書きましたが「トゥードゥル スピンドルToodle Spindles)」という製品。

クーラントの圧力を利用して高速回転を実現するユニットです。

高速加工を行うには高速仕様の主軸を持つ工作機械を使うか、増速スピンドルなどを利用することになります。

弊社にあるような通常仕様の工作機械で高速加工をする為には増速スピンドル一択。

しかし既存の物は高価であったり、機械に改造を必要としたりなかなかハードルが高い。

そんな時紹介してもらったのがこの商品。

一般的なφ25のツールホルダーに装着して、スルークーラントを利用して高速回転させるというもの。

構造はシンプルで改造も必要なく簡単に試せそうです。

サンプルをお借りする事が出来たので、早速試してみました。

 

先ずはこのユニットの肝である、ツールを回転させる為の羽を専用の冶具を使って取りつけます。

前後のベアリングに挟まれるカタチで白い樹脂製の羽をツールに圧入。

この羽にクーラントが当たることで回転する仕組み。

ツールに羽とベアリングをつけたら「トゥードゥル スピンドル」本体の中に入れナットを締めればユニットの準備は完了。

あとはこのような感じでツールホルダーに装着します。

ツールホルダーにオイルホールタイプのコレットを装着し「トゥードゥル スピンドル」を取り付けます。

クーラントが漏れなければいいわけです。

 

スピンドルスルークーラントの圧力で回転させるので、回転数はその圧力で決まります。

今回使用した機械はOKUMAのMU-400VⅡ。

スペック上は1.5MPaです。実際どのくらいか測定。

約1MPaでした。これで理論上は41400rpmで回転させることが出来るようです。

(注:画像では0.5MPa程度の数字ですが、これは別の機械で測定したものです)

 

早速加工してみました。

先ずはアルミの仕上げ工程に使用してみます。

●被削材:A5052

●ツール:R0.25ボールエンドミル

●回転数:41400rpm(理論値)

●送り:F1200

●切り込み:0.05

●ピッチ:0.02

こんな条件で仕上げます。

おお、ちゃんと加工できました!

被削材がアルミなのでここまでは想定内。

 

次はステンレスで実験。

●被削材:SUS316L

●ツール:R0.5ボールエンドミル

●回転数:41400rpm(理論値)

●送り:F1000

●切り込み:0.1

●ピッチ:0.02

●加工時間:約42分

結果はSUS316Lのサンプル品の仕上加工でも問題なし!

 

複雑なモールドもちゃんと切削できています。

刃の持ちですが、SUS316Lのワーク(加工時間:1個42分)を7個加工すると刃が磨耗し、仕上げ面に影響が出ました。

その画像がこちら。左が1個目、右が7個目です。

左の画像と比較し右側のワークは仕上げ面がざらついているのがわかります。

 

まだまだいろいろと試したいのですが、充分な時間が取れなかったのでテストはここまで。

微妙な回転数の調整が出来ないなどの欠点はあるものの、とても面白いアイテムだと感じました。

とにかく比較的安価かつ大掛かりな設備を使用することなく、高回転が実現できるところが最大の魅力ではないでしょうか?

 

ちなみに、ちょいちょい出てくる謎の加工サンプル。

詳細はおいおい紹介していきますよ!

それでは。

THU 22 August 2019

モノ作りの原点

スタッフKATOのモノ作りの原点。

それは間違いなく「レゴブロック」でしょう。

こんにちは。

小さい頃の記憶というのは曖昧なものですが、レゴブロックで遊んだ記憶ははっきりと覚えています。

 

今回は切削加工とは直接関係無いレゴのお話。

レゴブロックには無限の可能性があります。

あの小さなピースの組み合わせで、どんなモノでも作ることが出来るそれが最大の魅力。

そして世界にはレゴブロックでとんでもない作品を生み出すクリエーターがたくさんいます。

そんなクリエーター達の作品を見ていると、その素晴らしさに魅了され、ジャンルは違えど自身の制作欲を刺激されるのです。

 

少し前久しぶりにレゴを触りたくなり、比較的最近の製品をひとつ入手してみました。

それがコレ、「レゴ・クリエーター ジェットプレーン」という製品。

数年前に発売された商品で今では入手困難なようです。

パッケージを見たときからその完成度の高さに制作欲を刺激されました。

実際組み上げてみると、パーツの使い方が面白く感心させられます。

最近改めてこの製品に触れ、童心に返りながら自己流にアレンジして遊んでみました。

ぱっと見で判る違いは紅白のライン。

現用機をイメージし色をダークブルーで統一。

そしてこの機体、一目見たときから米軍のF-35に似ているなと思っていたんです。

F-35といえばやはりSTOVL型のF-35Bでしょう!

ということでF-35Bの特徴であるリフトファンと排気ノズルの偏向機構を再現してみました。

 

久しぶりにいじったレゴ。

時間を忘れて没頭してしまいました!

FRI 16 August 2019

七節の耳飾

子供の頃、夏休みの一番の楽しみといえば虫採りでした。

今年は童心に返って虫採り三昧のお盆休みを過ごしたスタッフKATOです。こんにちは。

私の住む柏は駅前から少し離れると田んぼが広がり林も多く残っており、たくさんの昆虫たちと会うことが出来ます。

自作の伸縮式捕虫網を片手に自宅付近を散策。

カブトムシやクワガタムシがたくさん見られました。

最大の目的はタマムシでしたが、タマムシが集まる木を見つけることが出来ず残念ながら出会えませんでした。

もうシーズンは終わりですが、時間があればまたフィールドを探索したいと思います。

 

さて本題。七節の耳飾(ナナフシピアス)です!

完成したのでご覧ください。

全長は約50mm。

前足の間にスワロフスキーのクリスタルをあしらいました。

ピアス部分はアレルギーの少ないチタン製のフックピアス。

ナナフシ本体はデザイン自体が細長いのとアルミ製なのでとても軽量。

ホントはモデルさんに着用してもらった画像などがあるとイメージが涌きやすいと思うのですが。

 

今後デザインフェスタ等で販売予定です!

MON 05 August 2019

昆虫アクセサリーの新作

8月最初の土曜日、今年も手賀沼花火大会が行われました。

私も自宅から少し歩いたところにある大津川のほとりで観賞。

夏の夜を満喫したスタッフKATOです。こんにちは。

 

リング製作も終わり、また新しいネタに着手しました。

すばり、ナナフシピアス!

イメージはこんな感じです。

ナナフシは細長い体と手足を持ち、木の枝に擬態することで有名な昆虫。

子供の頃カブトムシやクワガタムシを捕りに森に入ったとき、擬態するナナフシを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?

繊細なその姿がピアスのモチーフとして良いのではないかと思い付きました。

 

早速CADでモデリング。

大きさは実物大ではなく、ピアスとしての実用性から50mmに決定。

手足は加工上の強度を考慮し0.7mmにデフォルメしています。

チャームポイントはつぶらな瞳の顔です!

ランナーを設計しモデリングは終了。

 

加工はいつもどおりマシニングセンタです。

今回は細長いデザインとディテールを再現する為、R0.25のボールエンドミルで仕上加工します。

スケールと比較するとこの細さ。

折れないか心配でしたが無事加工できているようです。

そして削り終わったものがこちら。

ランナーから切り離しました。

ここまではイメージどおり。

これからピアスの状態に仕上げていきます。

 

つづく

TUE 30 July 2019

Ring ~完成編~

7月も終わりに近づきようやく関東も梅雨明け。

これからが夏本番!

今週末8月3日に開催予定の手賀沼花火大会が楽しみなスタッフKATOです。こんにちは。

 

4回に分けて作業工程を紹介してきたRing製作も今回が最終回。

完成編です。

百聞は一見に如かず、まずはご覧ください。

ブラックダイヤモンドとホワイトダイヤモンドを使ったペアリングにしてみました。

まずまずイメージ通りに仕上がったかなと。

もちろん反省点や課題もありますが、何よりも作業工程のすべてが新鮮で楽しかった。

既に別のデザインのリングの構想も練っています。

またの機会にチャレンジする予定。

 

最後までご覧いただきありがとうございました!

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