切削の可能性|木山製作所のスタッフブログです|株式会社木山製作所

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TUE 15 March 2022

自己投資の行方

手賀沼周辺をランニングしていると桜が咲いているのを見つけました。

川沿いを走りつつ釣りの為に川の様子をチェックするのですが、最近は生命感を強く感じます。

春ですね。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

先日投稿した「自己投資」の結果です。

3月14日月曜日にこれが届きました。

実は合格発表自体は3月11日にあり、受験番号と照らし合わせて結果は知っていました。

しかし用心深いスタッフKATO、これが届くまでは信用できません。

中身はもちろん…

合格通知!

無事合格できました~

これでスタッフKATOも特級技能士。

木山製作所では初の特級取得者になります。

スタッフKATOこれからより一層、真面目な物作りと楽しいモノ作りに邁進いたします。

どうぞよろしくお願いします。

それでは!

FRI 11 March 2022

自己投資

3月になり少しづつ暖かくなってきました。

冬場は自宅近くの水路で小物釣りを楽しんでいます。

今年はフナやモツゴに混じって去年見かけなかったタイリクバラタナゴが釣れます。

スキマ時間に気軽にできる小物釣りは癒しの時間。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

自己投資。

去年の話になりますが木山製作所では75周年のお祝いに記念品が従業員に贈られました。

それがこちら。

Amazonギフトカード

何に使うか考えた末、私が購入したのはこちら。

技能検定特級の参考書。

私は数値制御旋盤とマシニングセンタの1級技能士です。

さらにもう一段上のレベルを目指し、特級の試験を受ける事にしたのが去年の話。

その勉強のため参考書を購入したというわけです。

これぞ自己投資。

 

しかし参考書を購入しただけで試験に受かるわけではありません。

それを使って勉強しなければ意味が無い。

それ以後、残業に休日出勤と忙しい毎日を過ごしつつ、夜間に自宅でコツコツと勉強しました。

そして受験票も届き、1月の終わりに試験を受けてきました。

自己投資の結果はいかに!?

FRI 11 February 2022

Let’s Workout!

スタッフKATOです。こんにちは!

祝日の朝。

関東地方では昨夜からの積雪で雪景色。

木山製作所の周辺も雪が積もっていました。

 

明日以降、溶けた雪が夜間に凍ると大変危険です。

筋トレがてら除雪作業開始!

Let’s Workout!

 

休日出勤者数名で作業。

6時半から8時まで1時間半かけ、会社前の歩道と会社の駐車場の除雪完了。

終わる頃には汗だく。

除雪によってできた雪山。

雪だるまを作ろうなど、微塵も感じないほどの疲労感。

でも達成感があります。

あとは昇ってきた太陽が雪を溶かしてくれるでしょう。

ウォーミングアップも終わったところで8時から業務開始。

木山製作所は元気な従業員に支えられています。

それでは!

THU 20 January 2022

Leica Emspire 3

2022年初フィッシュは婚姻色が綺麗なタイリクバラタナゴ。

年が明けても忙しい日が続き、なかなか釣りに行く時間が無いスタッフKATOです。

こんにちは!

 

先日、木山製作所にデジタルマイクロスコープが納入されました。

その名も「Leica Emspire 3」

Leicaのエンブレムが輝いています。

早速どんな画像が見えるのか試してみました。

サンプルは手元にあったスズメバチ。

頭部を拡大し複眼を観察。

まだ使いこなせていないので暗いですが、シャープで綺麗な画像です。

さすがライカ!

 

近年は寸法だけでなく外観にも高い品質が求められ、外観検査の重要度が増しています。

今回導入されたデジタルマイクロスコープも活躍が期待されます。

木山製作所は高い加工技術と測定技術で、より良い製品を提供します。

それでは!

THU 06 January 2022

A HAPPY NEW YEAR!

新年あけましておめでとうございます。

今日は関東地方では珍しい積雪。

去年は積もるほどの雪の日は無かったので、2年ぶりです。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

2021年は後半からとても忙しくあっという間の1年でした。

2022年もこの調子で忙しく充実した1年になることを願っています。

今年も「木山製作所」と当ブログ「切削の可能性」をよろしくお願いいたします。

WED 15 December 2021

生涯現役

12月の初旬、フジコ・ヘミングのピアノソロコンサートに行ってきました。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

場所は東京都千代田区にある紀尾井ホール。

私にとっては初めての体験でしたが、とても感動しました。

「体調が悪く、いい演奏ができないかもしれません」

ステージに立った時、そうおっしゃっていました。

しかしいざ演奏が始まると、ホールに響き渡るピアノの音色。

お話しされていた時の弱弱しさなど微塵も感じさせない演奏。

御高齢にもかかわらずピアノを弾いているときの姿からは大きな力を感じます。

「生涯現役」そんな言葉が頭に浮かびました。

 

私はモノ作りを仕事としていますが、生涯現役でいられるのだろうか?

この先、仕事では第一線を退いたとしても、モノ作りに関わっていこう。

そのために今できる事を一生懸命やる。

そんなことを感じた1日でした。

それでは!

WED 01 December 2021

Ring!!

今日から12月。

12月最初の朝は荒れ模様。

土砂降りの雨でまるで水の中を進む感覚。

スタッフKATOです。こんにちは!

 

前回はリングの本体と石留を削り出しで製作しました。

Ring !

 

今回はいよいよロウ付けです。

作業の模様をご覧ください。

 

①リングと石留を冶具で固定します

この時フラックスを接合箇所に塗っておきます

 

②ガスバーナーで加熱

ペースト状のフラックスが溶けて接合部に流れ込みます

 

③ロウ棒を接合部に付けバーナーで溶かします

溶けたロウは毛細管現象により接合部分に速やかに広がっていきます

 

④バーナーを離し冷却するとロウ付け完了

接合が完了したらリングを磨いて仕上げます。

時間をかけて気の済むまで磨きます。

こうして完成したものがこちら。

様々な角度からご覧ください。

ロウ付けにより接合した部分は磨いてしまうと繋目はほとんど分かりません。

意外と簡単で綺麗に仕上がるロウ付け。

他にもいろいろ活躍しそうな感じです。

 

今回はとても面白い体験ができました。

これからも切削を絡めた面白いモノ作りを紹介していきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは!

TUE 30 November 2021

Ring !

11月も今日で最後。

朝晩の冷え込みも厳しくなり、冬の到来を感じさせます。

週末所用があり鎌倉に行きました。

長谷寺の境内も木々が美しく色づいていました。

秋はいいですね。

スタッフKATOです。こんにちは!

 

今回は予告の通りリング制作です。

前回のブログで試したい事があるという話をしました。

その試したい事というのは、ずばり「ロウ付け」です!

 

ロウ付けとは…

ロウ付けは2つの金属の間に融点が母材より低い「ロウ」を溶かして流し込み接合する技術。

金属を接合する方法としては「溶接」「ロウ付け」「ハンダ付け」が知られています。

接合後の強度的には「溶接」>「ロウ付け」>「ハンダ付け」となり、

作業の難易度的には「溶接」<「ロウ付け」<「ハンダ付け」の順に簡単になります。

つまりロウ付けは比較的作業が簡単で、かつ強度が確保できる接合方法という事です。

 

今回は指輪のリングと石留をそれぞれ別に削り出しで製作し接合する計画。

リングの素材は銀色に輝くラウンドブリリアントカットとの対比を考慮し、金色の真鍮とします。

真鍮同士の接合なのでハンダ付けでも可能でしょう。

しかし強度的に少し不安なのと、純粋に「ロウ付けしてみたい」という願望からロウ付けに決定!

まずはリングと石留パーツをそれぞれ旋盤とマシニングセンタを使い削り出していきます。

 

●リング製作

リングは一般的な9号サイズで製作します。

よって内径はφ15.7、リングの線径は2㎜としたので外径はφ19.7となります。

デザイン的にはシンプルな丸いリングとしました。

φ20の真鍮丸棒を使い旋盤で削っていきます。

外径切削

内径切削

溝入れで突っ切り

リング部はサクッと完成

 

●石留製作

今回の石留はダイヤモンドを固定するのによく見られる6爪の石留を作ります。

まずは旋盤を用い盃状に削り出します。

これをマシニングセンタにセットし横から爪を削り出します。

6面同様に。

こうして6爪が削り出せました。

最後に旋盤で母材から切り落として完成。

それではいよいよメインイベント!

この2つのパーツをロウ付けしていきます!

しかし、キリがいいので今回はここまで。

ロウ付けの模様は次回のブログで。

それでは!

TUE 23 November 2021

勤労感謝の日

本日11月23日は勤労感謝の日。

皆さんいかがお過ごしですか?

スタッフKATOです。こんにちは!

 

祝日夜明け前の木山製作所松戸工場。

写真右側は事務所ですが、当然真っ暗。

でも左側の製造現場は1Fも2Fも煌々と照明が輝いています。

休日出勤。

おかげさまで木山製作所では現在たくさんの受注をいただいております。

ありがとうございます。

お客様のオーダーに応えるため、現場は全力で対応しております。

 

休日出勤は強制ではありません。

それでも多くの従業員が休日も仕事をしています。

出社してくる従業員の思いは様々。

しかしその根底にあるのは少しでも会社の業績を良くしたいという一心だと思います。

そんな真面目な従業員に現場は支えられているのだと改めて思いました。

部下を抱える立場の者の一人として、勤勉な従業員に感謝いたします。

それでは!

WED 20 October 2021

Brilliant cut !

今週に入り気温の低い日が続いています。

通勤時に見る朝焼けも冬の様相。

まもなく紅葉の美しい季節がやってきますね。

好きな季節の訪れにワクワクするスタッフKATOです。

こんにちは。

 

ブリリアント(Brilliant cut)を知っていますか?

ダイヤモンドなどの研磨方式の総称。

上の画像のようなラウンドブリリアントカットは特に有名ですね。

今回は金属でラウンドブリリアントカットを作る方法を紹介します。

 

実は10年ほど前にも削り出しラウンドブリリアントカットを製作したことがあります。

まだ木山製作所に5軸加工機が無かった頃、その当時導入したNC円テーブルを使って加工しました。

角度を自由に変えられるNC円テーブルの機能を試すサンプルでした。

今回はもっと小さなもの作って欲しいとの要望があり、5軸加工機で小さなサイズにチャレンジしました。

 

まず加工工程を検討します。

① NC旋盤によるブランクの作成

② 5軸マシニングセンタによるクラウン部の32面を加工

③ NC旋盤でパビリオン部の荒加工と突っ切り

④ 5軸マシニングセンタによるパビリオン部の24面を加工

⑤ NC旋盤によりクラウン部に残ったクランプ用突起の除去

このような加工手順で加工します。

 

製作するラウンドブリリアントカットの径は10mmとしました。

素材はSUS304です。

実際加工した際の画像をご覧ください。

まずはブランクの作成。

5軸マシニングセンタによるクラウン部の32面加工。

左がブランク、右がクラウン部を加工したもの。

NC旋盤によるパビリオン部の荒加工と突っ切り。

5軸マシニングセンタによるパビリオン部の24面加工。

加工の際はクラウン部に突き出したφ4の円柱をドリルのホルダーでクランプします。

最後にNC旋盤でクランプ用のφ4の突起を切り落とします。

こうして完成したラウンドブリリアントカット。

SUS304の銀色の金属光沢がブリリアントカットで細かく反射し綺麗です。

約10年前製作したものと並べるとこんな感じ。

以前製作したものは直径40mm。

今回のモノは10mmなのでかなり小さくなりました。

オブジェとしてはこのままでも良いのですが、ブリリアントカットと言ったらやっぱ指輪でしょ!

ってことで今回削り出したラウンドブリリアントカットにぴったり合う指輪を作って組み合わせたいと思います。

実は指輪製作の際に一つ試したいことがあるのです!

その模様は次回のブログで。

 

つづく

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