木山製作所のスタッフブログです
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出勤前の朝マズメ。
近所の川で1時間ほど釣り。
毛鉤の仕掛けでオイカワを狙います。
銀色に輝く美しいオイカワが釣れました。
短時間ですが楽しいひとときを過ごしたスタッフKATOです。
こんにちは!
S&T製三八式歩兵銃にカッチリ着剣出来る三十年式銃剣があったらいいいな!
という軽いノリで柄頭の製作からスタートした本企画。
前回急遽、三十年式銃剣フルスクラッチ計画へと変更。
今回はそのために必要な小物類を作ったので紹介します。
小物類とは上の画像のようなボルトやナットです。
各パーツを組み付ける為に使用します。
当初は汎用品で代用可能なパーツはそのまま使う予定でしたが、そこには大きな壁が。
それは…
マイナスネジが無い!
ITを駆使して探しましたがマイナスネジって売ってませんねー。
レトロな金属製品には当然のように使われていたマイナスネジ。
今ではプラスや六角穴付ボルトが主流となり淘汰されてしまいました。
マニアックな用途向けにあるかと思ったのですが自分には見つけられず。
無いなら作る!
という事でマイナスの皿ネジを製作。
ネジはM3です。
ついでに柄木に埋め込む皿モミした「受け」と「ナット」も製作。
ただの丸ではなく、長穴形状です。
皿ネジと組み合わせてみました。
このようにして柄木を固定します。
さらに鍔を固定する為のネジも製作しました。
こちらも頭はマイナス、ネジはM3となっています。
これで必要なすべてのパーツが削り出しで揃いました。
この後、仕上げや組付けに入ります。
それでは!
桜も散り新緑の季節。
暖かくなると活動的になるのは人間だけではありません。
田植えを控え水位が上がった用水路では乗っ込みの鮒が活発に活動しています。
そんな鮒を狙って手賀沼周辺では多くの釣り人が竿を出していました。
スタッフKATOも密を避け人気の無い水路で鮒釣りを楽しみました。
こんにちは!
前回、前々回の更新で三十年式銃剣の柄頭と鍔を製作したことを紹介しました。
ここまで来たら全てのパーツを削り出しで揃え、三十年式銃剣をフルスクラッチする計画に変更。
という事で、今回は柄木の製作です。
柄木という事で材料は当然木材!
使用するのはジョイフル本田さんで以前入手しておいたオニグルミの板材です。
端切れのコーナーにちょうどいいサイズのオニグルミ材があったのです。
1個たったの40円。
100×40×25で成形されておりクランプし易く、柄木製作にぴったり!
バイスにクランプして切削していきます。
まずは大まかな形状への削り出しと刀身にボルトで止める為の座ぐり穴などを作ります。
さらに反対側も切削しブランクの完成です。
このブランクを柄の形状に切削するのですが、その際にブランクを固定する治具を製作しました。
下の画像の左側がソレ。
柄を刀身に固定する為のボルト穴を利用し、治具に固定します。
この治具をバイスでクランプし全体を柄の形状に削り出していきます。
荒加工後
仕上げ加工後
こうして出来上がったものがこちら。
金属切削用のボールエンドミルを使用して仕上げましたが、
木材でも思いのほか滑らかな表面に仕上がりました!
同様に反対形状のモノも削り出しました。
ちなみに削り出した柄木はワトコオイルで着色し仕上げる予定。
という事で今回は柄木の制作を紹介しました。
次回は組付けの為の小物類を製作する予定です。
それでは!
桜が満開。春本番ですね。
スタッフKATOです。
こんにちは!
去年は見に行けなかった桜。
あれから1年。
この1年でウイルスと共に生活するうえで、やらない方がいい事とやってもいい事がわかりました。
だから今年は桜を見に行きました。
散歩がてら静かに桜を見上げる。それだけ。
マスクをしていても横に立つ人が桜の美しさに感動していることはその目で伝わります。
それで充分だと思いました。
前回S&T製三八式歩兵銃に合う三十年式銃剣の柄頭を作った記事を書きました。
本来なら柄頭の仕上げをするところですがその前に、ついでなので鍔も作ってみました。
三八式歩兵銃に三十年式銃剣を着剣するには、銃剣の龍頭の穴を三八式の銃身に通します。
しかしKTW製の銃剣の龍頭の穴径とS&T製の三八式の銃身先端の外径にかなり差があるのです。
ここもガタが出る要因だと考えました。
そこで穴径をS&T製の三八式に合わせて再設計した鍔を新規に製作する事にしました。
せっかくなので龍尾が曲がったものだけでなく、ストレート形状のものも同時に製作します。
アルミニウムの板材から5軸マシニングセンタで削り出していきます。
今回は全てではありませんが加工工程ごとに写真を撮ってあるのでご覧ください。
まずはエンドミルを使いカーブしている龍尾部を板状に残しつつ輪郭形状を削り出し。
B軸を90°旋回させ龍尾のカーブ形状をエンドミルで削り出し。
次にドリルやタップを使用し、刀身に鍔を固定するピンを挿入する穴を加工。
この後中央部分に刀身を通す角穴を加工すれば1工程目は完成。
2工程目は鍔の裏側に残っている材料部分を切削して除去します。
その際ワークをクランプするのに使う治具を作成。
鍔の輪郭形状に合わせて彫り込んだバイスの口金です。
このように挟み込んでクランプします。
(※1 実際はこの口金をバイスにセットした状態で使用します)
(※2 上の画像はクランプ状態が分かりやすいよう、既に完成した鍔を挟み込んでいます)
こうして完成した鍔がこちら。
龍尾がカーブしているものとストレートのモノ。
エッジの面取りはあえて機械加工では行いませんでした。
機械加工のシャープすぎる面取りより、手作業でした方が当時の雰囲気が出ると考えたからです。
この後、今回製作した鍔は前回の柄頭共々仕上げ作業とアルマイトによる染色を行います。
ということで三十年式銃剣の鍔を作るでした。
次もたぶん三十年式銃剣ネタです。
それでは!
自宅近くの土手で見つけたつくし。
春ですね~
スタッフKATOです。
こんにちは!
S&Tさんから三八式騎兵銃がリリースされることを知りました。
S&T製の三八式シリーズはとても素晴らしい製品で、私も三八式歩兵銃を所有しております。
スコープ用レールマウントを自作したり、内部のシリンダーヘッドを自作したりして、お気に入りの1丁。
そんな三八式をより魅力的にするアイテムの一つが「三十年式銃剣」ではないでしょうか?
かく言う私の手元にもKTWさんのレプリカがあります。
このKTW製三十年式銃剣とても良く出来ているのですが、ひとつ気になる点が。
それはS&T製の三八式に着剣すると、結構ガタがあるのです!
接続部の寸法をノギスで測定すると結構な差があります。
もともとS&T製の三八式に着剣することを想定していなかったので仕方のないことなのですが。
しかしやはり銃剣はカッチリ着剣したいですよね!
比較的入手しやすいS&T製三八式シリーズは所有している人も多く、私同様に考える人もいるのでは?
そこで着剣機構のある柄頭をS&T製三八式歩兵銃に合わせて新規に製作、
KTW製の三十年式銃剣のものと置き換える事にしました。
形状は実物を参考にしつつ、KTW製の銃剣とS&T製の三八式の実物から採寸しつつ図面を起こしました。
こうして出来上がった3D CADです。(この後修正をしたので実際削り出したデータとは少し違います)
Tスロットの幅などはS&T製の三八式にガタつき無く挿入出来る事を優先して設計。
全体形状は実物を参考にしつつ形状を決定。
刀身との接続部の構造はKTW製と同様にしました。
これはKTW製の銃剣の柄頭のみ置き換えられるようにする為です。
加工する工具。(※使用する工具のほんの1部です)
エンドミル、Tスロットカッター、サイドカッターなどを駆使して削り出していきます。
1工程目は丸材からの削り出し。
2工程目で裏面を加工。
3工程目でR部を加工しました。
同時にストッパーのパーツも製作。
全てのパーツを組み合わせ、以前製作したアルミ削り出し刀身に合わせてみました。
ぴったりです。
もちろんこの柄頭はKTW製の樹脂刀身にも組み込むことが可能です。
そして重要なS&T製三八式歩兵銃との着剣具合。
専用設計なのでスムーズかつカッチリと固定できます。
形状は出来たのでこれから仕上げの作業をしていきます。
切削加工のため表面が綺麗すぎるので手作業で荒らし、最終的にはアルマイトで黒く染める予定。
それでは!
先週末の土曜日は関東地方では警報が出されるほどの大雨となりましたね。
私の自宅周辺でも排水が間に合わず冠水している場所がいくつもありました。
しかし翌日は急速に回復し綺麗な青空。
春の天気はかわりやすいものですが、最近は極端ですよね。
気温の変化も初夏のような暖かさだったと思ったら、急に冷え込んだり。
なにかとリズムが狂う気候ですが、体調に気を付けたいと思います。
スタッフKATOです。
こんにちは!
これまでも何度か紹介している、会社のネームプレート製作。
切削が完了しカタチになりました。
しかしイマイチ納得していない様子。
どうも折角切削で再現した文字が目立たないのが気に入らないようです。
金属地のキラキラとした光沢とエンドミルによる切削痕による反射。
確かにお互いキラキラしているので文字のエッジが目立たなくなっています。
そこで素材がアルミなのを利用しアルマイト処理により染色する事を提案しました。
染色後に再度切削して金属地を出すことで、染色部と金属地とでコントラストを強調することができます。
早速アルマイトによる染色を依頼しました。
色は各人のお好みで。
仕上がったものがこちら。
とてもきれいに発色していますね!
これから時間のある時に仕上げの切削を行うようです。
完成が見えてきました。
それでは!
今日から3月ですね。
外に出ると生命力を感じる季節。
日曜日にお気に入りの近くの用水路で夕暮れまで1時間ほど釣り。
釣り人が見向きもしないような小さな小さな用水路。
でもここにいるんです。鮒っ子が!
10cm前後の鮒っ子4匹と同サイズの鯉っ子、ツチフキ、タモロコ、スジエビなどを釣りました。
そろそろ納竿かと思った最後の1投。
来ました!
本日最大、20cmクラスの鮒君。
可愛いですね~
繊細なアタリと手ごたえのある引きが楽しめる鮒釣りを満喫したスタッフKATOです。
こんにちは!
今回はチャプターリングを製作しました。
チャプターリングとは腕時計のパーツの一つ。
風防と文字盤の間に設置されているリング状のパーツです。
ダイバーズウォッチではインデックスが刻まれており、外見上の特徴の一つとなります。
こんな感じの部品。
以前紹介したGG-W-113風ミリタリーウォッチ用に製作しました。
GG-W-113風ミリタリーウォッチでは風防越しに内側を覗くとケースとの接着面が見えていました。(※)
これはベースになったDAISOのミリウォッチも同様です。
このままではあまり見栄えが良くありません。
そこで内側にチャプターリングを設置する事で改善する事に。
形状は風防・ケース・文字盤の実測値から各部の寸法を決定し設計しました。
加工は旋盤加工だけで完結するので楽ちん。
こうしてできたものが上の画像になります。
実際に組み込んでみました。
BEFORE
AFTER
赤い矢印のところがわかりやすいです。
ケースと風防の接続部がチャプターリングで隠れ、すっきりしていますね。
小さなパーツですがとても効果的です。
完成度が少し上がったかも。
自己満足の世界ですが。
それでは!
※ 完成編の画像は既にチャプターリングを組み込んであります
ケースが完成し組み上げる途中でそのことに気付き、すぐチャプターリングを製作し組み込んだためです
スタッフKATOです。
こんにちは!
突如として始まった「GG-W-113風ミリタリーウォッチを作る」の3回目。
今回はいよいよ完成編。
削り出しケースにDAISOミリウォッチのプラ風防とムーブメントを組み込みました。
ご覧ください。
装飾性を一切排した実用本位のケースがミリタリーウォッチの魅力。
鏡面仕上げ等をせず、削り出しそのままの金属の質感がポイント。
でも最低限エッジのバリ処理はしています。
ダレない程度に手作業で。
オリーブドラブのNATOバンドと合わせてみました。
とてもしっくりきますね!
同じNATOバンドを付けたHAMILTONのKhaki Field Autoと一緒に。
どうでしょう?
外観だけならいい雰囲気ではないでしょうか?
中のムーブメントはともかく、風防をもう少し良いものに変えたらよりクオリティーが上がるかもですね。
でもまぁ元ネタが「GG-W-113」という軍用時計ですので、キズなど気にせずガンガン使うのが正解かも。
これから自分で使っていこうと思います!
最後に画像を適当に何枚か。
ということで3回に分けて紹介した、「GG-W-113風ミリタリーウォッチを作る」も今回で一応完結。
本気で遊んでるなぁ~なんて思ってもらえれば良いかなと。
もちろん仕事に関しては至って真面目に取り組んでますよ!
遊び心を常に忘れず、仕事は全力。
それが木山製作所マシニングチームなのです。
次の目標は帝国陸軍の腕時計!
でも特徴的な文字盤やムーブメントをどうするか…
これを解決しないとどうにもなりません。
それでは!
先週末の日曜日は2/14バレンタインデーでしたね。
日頃の感謝の気持ちや想いを込めてチョコを贈った、あるいは貰った人も多いのではないでしょうか?
残念ながらスタッフKATOは生まれてこのかたそんなものとは無縁です。
こんにちは!
バレンタインデーって何をイメージされますか?
私はやっぱり「♡」!
上の写真は去年の秋、住宅街にある緑地を散策中に見つけたテントウムシです。
良く見ると背中の星が「♡」型なのです。
とても可愛かったので写真を撮りました。
バレンタインデーにぴったり。
そんなテントウムシ繋がりという事で、今回のネタは削り出し昆虫シリーズ。
実物大のサイズで再現し、ピアス等に使えるチャームにしました。
こちらがCADをレンダリングしたもの。
脚を縮め丸くなった姿にしました。
小さいですが裏側は精密。
そしてこちらが実際アルミ板から削り出したモノ。
1枚の板から2匹のテントウムシを削り出し。
(テントウムシ以外に別の虫も映っていますがそれはまた今度)
これで終わりではありません。
ここからアルマイトで色を付けていきます。
まずは赤く染色します。
次に黒くなる部分を再度切削。
アルマイトされた部分を除去し金属地を出していきます。
これを切り出してゲート痕やバリを処理して仕上げます。
最後にもう一度アルマイトして黒で染色。
こうしてできたものがこちら。
二星のテントウムシ。
星はノーマルの「〇」型ですが「♡」も出来ますよ~
あえて最終工程の黒アルマイト処理をせずにシルバーのままのモノも作りました。
全長10mm程のテントウムシ。
小さすぎて素のiPhoneではうまく写真が撮れませんでしたが、伝わるでしょうか?
ということで今回はテントウムシのチャームを紹介しました。
ポイントは2段階のアルマイト処理により、2種類のカラーを発色させたこと。
いろいろ応用できそうです。
それでは!
皆さんモノづくりしてますか??
スタッフKATOです。
こんにちは!
「GG-W-113風ミリタリーウォッチを作る」その2。
今回は加工編。
加工手順は旋盤でベースとなる形状を作ったのち、マシニングセンタで輪郭形状を削り出します。
こんな感じ。
旋盤で切削したリング状のブランクから、マシニングセンタを使用し余分な部分を除去するイメージ。
そして実際に旋盤工程が終わったケースと裏蓋。
ケースはこの段階ではただの丸なので、あまり腕時計っぽさがありませんね。
一方裏蓋はスクリューバックオープナーが引っ掛かる溝と刻印が無い以外はほぼそのままの形状です。
これらはそれぞれ専用冶具に固定しマシニングセンタで仕上げていきます。
ケースは治具に固定し輪郭形状とリューズやバネ棒が入る穴を加工します。
裏蓋も治具に固定したあと、スクリューバックオープナー用の溝と刻印を切削。
裏蓋と治具の固定は裏蓋のネジそのものに依存しており、そのままだと加工で回される危険があります。
そこで周囲にダクトテープを巻き回り止めとしました。
結果、回されることなく加工する事が出来ました。
完成した画像です。
ケース
裏蓋
画像では刻印の一部を消してありますが、実際はそれらしく再現してあります。
ケースと裏蓋を組み合わせ、バネ棒もつけてみました。
なかなかいい感じではないでしょうか?
次回はいよいよ完成編。
それでは!
木山製作所のスタッフブログです
モノ作り集団「K製作所」の活動も随時更新中!
デザフェス等イベント出展情報もこちら