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TUE 29 January 2019

低融点合金の可能性その2

低融点合金でワークを固定し加工する企画その2です。

前回は低融点合金を冶具に流し込みワークを固定するまでを紹介しました。

ワークを固定した冶具をマシニングセンタに固定し加工します。

それでは実際に加工してみます。

結果がこちら。

ワークが動くことも無く、しっかり加工できているようです。

いよいよワークを冶具から外します。

冶具を湯煎します。

すると低融点合金が溶けてワークが浮き上がりました。

完成しました。うまくいきました。

低融点合金によってワークを固定し切削加工する事出来ました。

 

ただし、低融点合金によるワークの固定は万能ではありません。

使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめます。

 

メリット

・複雑な形状のワークの固定が出来る

・冶具の設計が簡単

・小さなワークの固定に有効

デメリット

・ワークの脱着に手間がかかる(合金を溶かして流しこむ、再度溶かして外す)

・量産には向かない

・大きなワークの固定には不向き

 

デメリットもありますが、とても魅力的な素材である事は確かです。

今後も低融点合金の可能性を探っていきたいと思います。

それにしても、このような固定方法を思いつく先人の知恵には頭が下がります。

 

 

 

 

MON 28 January 2019

低融点合金の可能性その1

低融点合金とは

低融点を特徴とする合金。易融合金(いゆうごうきん)とも呼ばれ、一般には、スズの融点(230℃)程度より低い融点を持つ合金を言う。

と、ウィキペディアにはあります。

要するに低い温度で液状になる金属のこと。

身の周りでは「はんだ」が良く知られており、電子部品や強度を必要としない部品の接合に使われいます。

 

この合金をワークの固定に利用してしまうというのが今回の企画。

切削加工をしているとワークをどのようにクランプしたら良いのか悩むことがあります。

たとえばコレ。

現在製作中の作品のひとつですが、本体の裏側の加工する際にワークの固定に使えそうながありません。

そこで低融点合金の登場です。

入れ物状の冶具にワークを設置し、溶かした低融点合金を流し込んで固定してしまうと言うわけ。

今回は有害な鉛やカドミウムを含まない融点が79度の合金を使用しました。

 

まずは合金チップをビーカーにいれ湯煎して溶かします。

湯煎してしばらくすると水銀のような状態に!

コレを冶具に流し込みます。

そして冷え固まると。。。

できました!

冶具の中心にワークが固定されています。

あとは加工するだけ。

うまくいくでしょうか?

加工の検証はその2で