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「加工技術」の記事一覧

WED 26 June 2019

段取りという仕事

私は普段NC旋盤やマシニングセンタを使用して製品を加工している。

機械の起動ボタンを押せば、工作機械が材料を削り製品が出来上がる。

そして製品が図面の寸法を満たしているか、各種の測定機器を用いて検査する。

コレがメインの仕事。

しかし、ずっと同じ製品を作っているわけではない。

一つの製品の加工が終われば次の製品に切り替える。

その切り替え作業が「段取り」。

段取りが適切に行われなければ、図面通りの製品は作れないし、安定した量産加工も行えない。

だから段取りは大切な仕事のひとつ。

そこで今回はこの「段取り」という仕事を簡単に紹介。

 

まずはなんといっても加工プログラムの作成。

NC加工機なのだからコレが無ければ始まらない。

図面を元に加工手順を考え、座標やコードを入力してプログラムを作成します。

次は加工原点の設定と加工する工具のオフセット。

ワークや刃具の位置を機械に教えるわけです。

ここまで準備が出来たら、機械のモニターで加工の動きを確認。

グラフィックで加工軌跡を見て、プログラムが間違っていないかチェック。

プログラムに問題なければ、材料をつけないまま空運転。

干渉などの物理的な問題点がないかチェック。

すべてクリアできたら、いよいよ加工です。

はい、完成しました。

途中細かい作業はだいぶ省略してますが、流れとしてはこんな感じ。

経験を積めば段取りはより早く正確になります。

腕の見せ所でもあります。

 

どうでしょうか。

意外と簡単そう?

面白そう?

若い人に興味を持ってもらえると一番うれしいのですが。

一緒にお仕事しませんか?

THU 20 June 2019

今日の切削

φ240のステンレスを削っている。

使用しているNC旋盤は8インチのチャック。

ワークの方がチャックより大きい。

そして重い!

クレーンで吊ってチャックにワークを固定する。

チャックに固定さえ出来れば、加工はなんとか出来る。

穴あけ加工

外径加工

内径加工

とにかく削って少しでも軽くする。

仕上げはこの後。

こんな仕事もしています。

TUE 23 April 2019

アルマイト実験3 ~まとめ編~

3回に分けて紹介したアルマイト実験のまとめ編。

 

まず加工屋としては一番気になる寸法変化。

測定してみました。

ほとんど変化していないようです。

他にネジを切った部品もあったのですが、アルマイト後にネジが入らなくなるということもありませんでした。

酸化皮膜をどのくらい成長させるかによるのだと思いますが、この装置を使っての30分程度の電解時間であればさほど影響がないと考えてよさそうです。

ただし寸法変化が少ないという事は皮膜自体が薄いということなので、耐久性は劣るかもしれません。

 

そのほかに気づいたこと。

① 洗浄が大切。明らかに洗浄不良によると思われる染色ムラがありました。

② 通電が大切。通電不足だと正しく電解が行われずきれいな皮膜が生成されません。

大きな部品には太い針金を使うなど十分な電気が流れるように工夫が必要だと感じました。

③ 染色時にはたまに部品を動かしたほうが良いかも。

染色槽の底に沈んだ部品について、底と接触した面に染色不良が見られました。

途中何度かひっくり返して染色した部品は綺麗に着色できていました。

吊るしたほうが良かったかも。

 

今回の実験で自分で行うアルマイトに手ごたえを感じました。

今後は製作した冶具等の表面保護などに活用していきたいと思います。

そして何よりの収穫は「アルマイト」という処理についての知識が増えたこと。

コレは実際やってみなければわからなかった。

普段アルマイトをお願いしている協力会社さんには、すばらしい技術やノウハウがあるのだということも実感しました。

MON 22 April 2019

アルマイト実験2 ~実践編~

自分でアルマイトしてみよう実験その2。

前回までに必要なものの準備まで紹介しました。

今回はいよいよ実践偏。

 

先ずは洗浄し接点をつけた部品を、通電する為のアルミの角棒に固定し電解液に漬けます。

次に電源のプラスを部品側に、マイナスを電解槽の鉛板につなぎます。

鉛板と部品が接触していないことを確認したら通電開始。

12Vの電気を流します。

通電時間は30分。

途中液温が上昇したら保冷材を入れて、20度以下になるよう管理します。

この間に染色槽と封孔槽を過熱し、染色槽は50度、封孔槽は90度まで上げておきます。

30分の電解が終了したら部品を電解層から取り出し水で洗います。

洗浄時間は早いほうが良いそうなのですばやく行います。

洗浄したら部品を染色槽に漬け込みます。

染色時間はおよそ10分。

染色が完了したら再び水で洗います。ここもすばやく行います。

洗浄した部品を煮沸した封孔槽に入れます。

封孔時間はおよそ15分。

15分経ったら部品を取り出し、水でよく洗浄し乾燥させて完了!

はじめてのアルマイトでしたが、意外と綺麗にできたかなと思います。

各作業自体は単純なのですが、それぞれの工程をスムーズに行う事や液温の管理などが意外と大変。

電解に30分かかるので1つの部品が終わったらすぐ次の部品を電解したいのですが、その間に染色・封孔の作業をしつつ液温も管理するなど忙しいです。

複数の部品を流れ作業でアルマイトするとなると1人では大変。

次にやるときは誰か手伝って欲しいなぁなんて思いました。

 

次回はアルマイトしてみて気づいたことや寸法の変化など「まとめ編」です。

つづく。

MON 15 April 2019

アルマイト実験1 ~準備編~

楽しそうな事はなんでも自分でやってみないと気が済まない、スタッフブログ担当KATOです。

こんにちは!

 

今日のお題はタイトルどおり「アルマイト」です。

アルマイトとはアルミニウムの表面に陽極酸化皮膜を作る処理のこと。

アルミニウムの耐食性・耐摩耗性の向上、および皮膜に染色する事で装飾性を付加する目的で行われます。

弊社でも多数のアルミ部品を取り扱っています。

こうした部品には表面処理としてアルマイト処理の指示がされているものがあります。

その場合、弊社では専門の業者にアルマイトを依頼しています。

 

しかし、社内で作成した加工用の冶具やイベントに出品するような創作物くらいなら、自分たちでアルマイト処理できたらなぁと思うわけです。

WEBなどで検索すると、家庭でもできるアルマイトキットなるものがヒットします。

前から気になっていたのですが、百聞は一見にしかず、とにかくやってみることに!

 

結論から先に言うと、意外と綺麗にアルマイト処理する事が出来ました~

こんな感じ。

右が処理前で左がアルマイト処理後のパーツ。黒い染料で着色。

 

今回実施したアルマイト実験の模様を何回かに分けて紹介します!

まずは準備編。

 

アルマイト処理の手順はおおまかに以下の通り。

① パーツの脱脂・洗浄

② 電解処理

③ 染色処理

④ 封孔処理

 

これらの処理を実施する前に必要なものを準備します。

よく洗浄・脱脂したパーツにアルミ線を接続し通電の為の接点を取ります。

次に電解処理に必要な電解液。

染料を精製水で溶かした染色液。今回は赤と黒の2色準備。

封孔処理の為の封孔液。酢酸ニッケルと精製水を混合したものです。

そしてパーツに12Vの電気を流す為の電源。

これ以外に電解処理中に液温が上昇しない為の保冷材、染色処理中に液温を50度に保つ為の保温槽、封孔処理で煮沸する為のコンロなどが必要になります。

準備が出来たら、アルマイト実験開始!

つづく

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