木山製作所のスタッフブログです
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今朝も霧雨。
梅雨はいつ明けるのでしょうか?
梅雨明けを切望するスタッフKATOです。こんにちは。
全4回に分けて紹介してきたリング製作も大詰め。
今回のリング製作のハイライト「石留め」です。
☆Stone clamp
今回のリングは2mmの石を一石留めるシンプルデザイン。
使用する石はもちろんダイヤモンド。
ホワイトダイヤモンドとブラックダイヤモンド、それぞれファセットカットされた2mmのルースを用意しました。
小さくて私のiPhoneでは綺麗な画像が撮れませんでした。
実物はもっとキラキラ!
石の大きさに合わせドリルで揉み付けした台座にダイヤモンドを置き、4箇所の爪を倒して固定していきます。
これらの作業では爪を倒すための「小型のタガネ」と、倒した爪をつぶして丸く成形する「ミルタガネ」という道具を使うようです。
ミルタガネは尖った先端が丸く凹んだ形状をしています。この凹みで爪の頭をつぶして丸く成形するわけです。
もちろん持ってないので自作しました。左からタガネとミルタガネです。
それではダイヤモンドを留めます。
卓上万力にリングを固定したら、タガネを使って爪を倒し石を留めます。
4箇所の爪を倒して石を固定したら、倒した爪にミルタガネを当て軽くつぶして丸く整形します。
非常に細かい作業でとても大変。
肉眼では限界があるので、マイクロスコープで拡大しながらの作業。
石が固定できたら最終仕上げです。
石留め周辺や、作業中についた細かい傷を磨いて仕上げていきます。
シリコンポインタを使って石周辺の入り組んだ部分を磨きます。
次回はついに最終回、完成編です。
お楽しみに!
to be continued
趣味でやっている自転車。雨模様の天気が続きますが日々まじめに練習しています。
この時期には珍しく月の走行距離が1000km超えているスタッフKATOです。
こんにちは。
リング製作のその3です。
前回までで工作機械による切削加工は終了し、64チタンの無垢材からリングを削り出すことが出来ました。
今回はそれを手作業で磨いていきます。
☆Polishing
研磨。とにかく研磨。
切削加工では必ず加工工具による「引き目」と呼ばれる切削痕が表面に出来てしまう。
下の画像の円周状のスジがその引き目。
切削であることを売りにした製品はむしろそのままの方が良い。
しかしアクセサリーにそれは求められていない。
輝いているほうが良い。
切削の引き目を消し、研磨によって面粗度を向上させます。
先ず目の荒いヤスリで切削痕を消す。
次に耐水ペーパーを使い、番手を上げながらキズを消していきます。
ある程度キズが消えたら、今度は研磨剤を使用して研磨。
金属ミガキの定番「ピカール」を使いました。
リューターなども使いつつ、最後は手作業で。
こちらが拡大画像。だんだん綺麗になっていきます。
とにかく地道に磨き続け、鏡面のような光沢を目指します。
何とかここまで来ました。
チタン合金はなかなか光沢が出ませんねぇ。
次回はいよいよ石を入れます。
to be continued
リング製作パート2
前回までにリングのデザインを決定しました。
形状が決まれば、加工プログラムを作成し切削作業開始!
☆Turning
まずはNC旋盤で基本形状を削りだします。
穴あけ
外径加工
内径加工
最後に溝入れ工具で切り落とします。
切り落としたリングからバリを取ります。
サイズ違い2種類各2個ずつ製作しました。
☆Milling
次にマシニングセンタで石留め部分の製作。
リングをバイスでクランプ。
石を入れる穴をドリルで揉み付け、その周囲に石を留める爪をボールエンドミルを使って削り出していきます。
このような感じで削れました。
3Dデータ通りです。当然ですが。
こちらは拡大画像。
中心のくぼみに石を入れて4隅の爪で固定する予定。
機械加工はココまで。
この後は地道に手作業で仕上げていきます!
to be continued
気がつけばもう7月。
2019年も半分過ぎてしまいました。
近頃、時間の経過が異常に早く感じるようになったスタッフKATOです。こんにちは。
いつもは虫やライトセーバーなどマニアックなものばかり作っているスタッフKATO。
でも今回はとても普通なアクセサリー作り!
それはリング。指輪。
アクセサリーの王道。
そして婚約指輪や結婚指輪など、他のアクセサリーよりスペシャル感の強いアイテム。
誰しもが1つは所有しているのではないでしょうか?
以前、銀粘土を用いたシルバーアクセサリー作りにはまっていたことがあります。
その時リングも作りました。
粘土を自由に成形してリングを作る工程はとても面白かった。
しかし今は切削加工が行える環境と技術があります。
それを活かし今回は切削加工でのリング製作にチャレンジ。
世界に一つだけのオリジナルリングを製作します。
☆Material
素材として選んだのはチタン合金。
当然無垢材からの削り出し。
プラチナもシルバーもすばらしい素材ですが、リングを工作機械による切削加工で作る面白さを最大限伝えるため、手作業では比較的削りにくいチタン合金の丸棒を選択。
金属アレルギーになりにくいところも、リングの素材として適しています。
そして普段の仕事でも扱う素材なので、切れ端をストックしてあり材料の入手に困らないというメリットも!
☆Design
まずはリングをデザインします。
コレが決まらなければ何も始まらない。
男女問わず合うシンプル形状、かつ宝石を一石嵌め込みたい。
日常生活で邪魔にならないサイズ感、使用する石の大きさなどから形状を作ります。
最終的にはこのような形状に決定しました。
そしてこれは加工用に作った3DデータをFusion360でレンダリングしたもの。
イメージを膨らませつつ制作に入ります。
to be continued
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