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「KATOの世界」の記事一覧

WED 31 August 2022

ブラックバスフィギュア その1

夏の終わり。

近くの川でタナゴ釣り。

美しい婚姻色に癒されます。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

前回3Dプリンターを導入したことを紹介しました。

大人の夏休み

 

その時、テスト出力として用いたのがブラックバスの3Dモデル。

今回はそのブラックバス3Dモデルを用い、3Dプリンターで出力したモデルをフィギュアとして完成させたので紹介します。

 

まずは3Dプリンターでのモデル出力作業。

テスト時はモールドがわかりやすいようグレーのレジンを使用しました。

今回はフィギュアとして完成させることが目的なので、生体の持つ透明感を出すためクリアレジンを使用します。

早速プリント開始。

しかしこれが難しい。

問題が色々発生します。

 

一つ目はサポート面の荒れ。

1回目は全くプリントされずに失敗。

そこで2回目は露光時間を長くしたのですが、サポート面の荒れがひどい状態。

サポート周辺の盛り上がりと、モールドの潰れなど、綺麗に出力されません。

モデルの向きを変えたり、条件を変えたりしながら綺麗にプリントできないかと試行錯誤。

結局サポート面は後で修正する事を前提に、修正しやすい位置に来るようにして妥協しました。

考えてみれば通常のフィギュア制作でも、表面処理をして塗装するわけですから同じですね。

 

二つ目は2次硬化後の黄変。

出力直後は上の画像にもある通りとてもクリアなのです。

しかし2次硬化させると下の画像のように黄変してしまいます。

クリアのレジンでは良く起こる現象のようです。

今回のフィギュアは塗装前提であり、無色透明である必要はないのでこのままいきます。

ちなみに黄変しにくい事を売りにしたレジンも売っているようなので、いずれ試したいと思います。

 

こうして完成したブラックバスフィギュアの原型。

これを塗装して仕上げていきます。

その模様は次回。

それでは!

SUN 14 August 2022

大人の夏休み

短い夏休み。

スキマ時間に近所の川で釣りしたり、林で虫捕りをするのがささやかな楽しみ。

スタッフKATOです。

こんにちは!

 

木山製作所も土曜日からお盆休みに入りました。

子供の頃、夏休みといえば宿題がありましたよね。

私は中でも自由研究と貯金箱づくり(工作)が好きでした。

今回は大人の夏休みと題して、自由研究に取り組んでみました。

 

テーマはズバリ、「3Dプリンターで生物フィギュアを作る!」

ずっとやってみたかった3Dプリンター。

この機会にチャレンジです。

 

何はともあれ、まずは3Dモデルが無ければ始まりません。

モデルはすぐに決まりました。

冒頭の写真にもある、ブラックバスに決定。

そうと決まればブラックバスの3Dモデルを製作。

モデリングにはFusion360を使いました。

作成したデータをSTLで出力。

ChiTu Boxというソフトに取り込んで3Dプリンターで出力するための設定をします。

モデルにサポートを付けたり、印刷条件などの各種パラメータの設定を行います。

作成したデータをUSBメモリに保存し、プリンターに接続すれば準備完了。

使用する3DプリンターはELEGOO MARS 2 PROという機種です。

プールにレジンを入れればあとはスタートするだけ。

操作は思いのほか簡単。

積層中。

ワクワクしますね!

造形完了しました!

表面に残ったレジン液を洗浄し、二次硬化を行います。

こうしてできたブラックバスのフィギュア。

サポートから切り離し、頭部と胴体をはめ込んで完成。

イメージ通り!

口がパクパク動きます!

 

初めての3Dプリンター。

自分で作った3Dデータが立体物として出力されるこの感覚は非常に興奮します!

その一方で印刷条件やサポートの設置など課題もたくさん見つかりました。

これからは最適な条件などを探りながら楽しみたいと思います。

それでは!

MON 04 October 2021

ナイフカスタム その2

10月1日関東地方では台風16号が接近し荒れた天気となりました。

そして一夜明けた土曜日。

台風一過、雲一つない快晴。

久しぶりに柏駅方面を散歩したスタッフKATOです。

こんにちは!

 

前回はナイフカスタムの為に製作した各種パーツ類を紹介しました。

 

ナイフカスタム その1

今回はその完成編になります。

何はともあれ画像をご覧ください。

アクセントであるホルダーにはパラコードで編んだランヤードを取り付けてみました。

シンプルなスネークノットという編み方。

 

こうして世界に一つだけのカスタムナイフが完成。

これからこのナイフでバンバン魚を捌いていきますよ!

実際、魚を捌いたインプレは別記事で公開します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは!

FRI 01 October 2021

ナイフカスタム その1

今日から10月。

すっかり秋らしくなりましたね。

先週末近くの林に行きました。

土を掘るとたくさんのカブトムシの幼虫が。

冬に向けてたくさん食べ丸々と太っていますね。

来年の夏はこの子たちが森を賑わせてくれることでしょう。

1年後の夏に思いを馳せるスタッフKATOです。

こんにちは!

 

今回はタイトル通りナイフをカスタムした話です。

アウトドアで大活躍のナイフ。

キャンプブームの昨今、皆さんも1本は持っているのではないでしょうか?

ナイフはキャンプ道具の中でも特に男心をくすぐるアイテム。

その実用性以外に自分好みにカスタムできるところも魅力の一つ。

砥いで切れ味を良くしたり、グリップにパラコードを巻いたり…

なかにはDIYで自分オリジナルのナイフを作る猛者も。

 

会社の企画で魚を捌くためのナイフを入手したスタッフKATO。

もちろん箱出しのままで使うなんてありえません。

徹底的にカスタムしてみました。

そんなカスタムナイフを紹介します。

 

カスタムのベースになるのはこちら。

釣り具で有名ながまかつの「フィッシングナイフ GM2014」という製品です。

ブレードの形状が気に入ったのでこのナイフをベースにしました。

 

まずはこれを分解していきます。

ほとんどのパーツはブレードにカシメで止められていました。

ピンの部分にドリルで穴をあけ除去すると外れました。

分解したものがこちら。

(※分解直後の写真を撮り忘れ、ブレード部分は既に加工済みです)

このブレードのみを使い、ヒルト(柄)をオリジナルで製作します。

ヒルト(柄)はガード(鍔)、グリップ(握り)、ポメル(柄頭)で構成されています。

今回は二式銃剣をイメージした外観で製作します。

加工には以前製作した三十年式銃剣のデータを一部変更して使用しました。

 

ガード(鍔)

二式銃剣の龍尾の無いコンパクトな形状を再現。

素材はアウトドアナイフっぽさを出すため真鍮としました。

そして穴にはSUSで石留のパーツを別に作成し圧入。

中心に10mm径のラピスラズリをあしらい、装飾としました。

 

グリップ(握り)

こちらは三十年式銃剣のモノをそのまま流用。

ただしグリップを固定するボルトやナットは真鍮とSUSで新規に製作し統一感を出します。

 

ポメル(柄頭)

画像のようにグリップの形状に合わせて丸みを帯びた形状としました。

こちらもガード(鍔)と同様、真鍮製です。

ブレードへの固定はカシメではなくネジ止めとし、再分解可能にしました。

さらにストラップやカラビナを付けるためのホルダーをSUSで製作。

銃剣の特徴であるレール部分に取り付けアクセントに。

 

ブレード

ヒルト(柄)を組み込むため、持ち手の部分を赤線の形状に削り込みました。

グリップやポメルを固定するボルトを通す穴もあけ直しています。

 

あとはすべての部品を組み込めば完成です。

その2に続く。

MON 06 September 2021

三十年式銃剣

9月に入り雨の影響か、過ごしやすい気温の日が続いています。

季節が一段秋へと進んだようです。

過ぎ去る夏に少し寂しさを感じる、夏大好きスタッフKATOです。

こんにちは!

 

三十年式銃剣ついに完成編。

何はともあれ画像をご覧ください。

実は二振り作成しています。

この2本持ち手部分の仕上が若干違います。

上のモノはサンドブラストによる艶消し仕上げ。

下のモノはペーパーによるヘアライン仕上げ。

ヘアライン仕上の方はわずかに光沢があるのが分かるかと思います。

 

ということで三十年式銃剣を作るでした。

全てのパーツを削り出して製作した今回の作品。

満足感は半端ないです。

やはりモノづくりは楽しい。

 

木山製作所ではモノづくり興味がある、創作意欲のある方を募集中です。

もちろん未経験者でも大丈夫。

なぜならスタッフKATOも未経験でした!

教育プログラムがあり、先輩方も丁寧に指導してくれるので安心してください。

少しでも興味が湧いたあなた、一度木山製作所に工場見学に来ませんか?

工場見学は随時受付中です。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それでは!

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