現場のある責任者が、大きな透明のアクリル板を持って社内を歩いていた。
「あいつ、何やってんだ?」
かなり疑問に思ったが、ここで「なにすんの?」と聞くと、なぜか最近は「まぁ良いから良いから」と言って、教えてくれない事があるので、悔しいから無視していた。
数日後、5s報告会で、雑書類の作業性について感想を話している場面が合った。
「良いですよ、腰を曲げなくて良いし、何と言っても探しやすい」
私ははじめ、何のことだかわからなかった。
その後パワーポイントで報告があった。
作業台を手作りした上、天板を透明のアクリルにしたおかげで、書類を取り出しやすくなった、と言うのだ。
へー、やるじゃん。
今度は事務所と工場の壁も、透明にしようかな。
ついに立ち上がらなくなった。
私のPCはいつからか、突然再起動を繰り返すようになってしまった。
そんなだましだましの数週間だった。
数年前までの、コンピューターがない生活をまったく思い出せない・・・。
数日間ネットワークから切り離されていた間は、正直不安だった。
そんな自分が、とっても味気ない。
最近は海外にいても、当たり前のように電話が鳴り、友人からのメールが届く。
良くも悪くも。
5年前、中国で、苦労して携帯電話を手に入れた時、そしてそれがパスポート以上に自分の命を繋ぐライフラインだった日々、ネットワークのありがたさを心から痛感したものだ。
そんなことを思い出しつつも、とにかく仕事にならないので、出入りのSEの方を朝から呼び出して、リカバリーしてもらった。
今ではスカスカの快適ネットワーク。
しかしながら、ネットワークに繋がらない間、なんだか心地よい閉塞感を感じていました。
知らない町の小料理屋で、一人で一杯呑んでいるような・・・心地よい孤独感とでも言いましょうか。
久しぶりに会社でそんな時間を過ごしました。
結婚式での話し。
なんと新郎は、お色直しの最中に髪の毛を剃って《坊主頭》で登場した。
勿論披露宴会場は大盛り上がりとなった。
そんな彼のセンス、それは職人向きだと思った。
エンターテイメント性、お客様をもてなす気持ち、そしてそれを形にする創造力。
どれもが、豊かな人間性に基づいた行動だ。
そんな人間性が、個性的でいいモノを作る原動力になると思う。
キャンドルサービスならぬ、ビールサービスで大盛り上がりをしていた会場で、今回出席した、工場長と二人で、そんなことをまじめに語ってしまった。
どうしたら、その人の強みをもっと伸ばし、個性的な存在として活躍してもらえるのだろうか。
まぁいいか。
難しい事は後にしよう。
とにかく楽しく思うがままに、
おめでとう バンザーイ!!!
快晴!
今週も従業員の結婚式があり、参加させていただきました。
雨の予報だったのに、快晴でよかったね。
本当に気持ちが良かったです。
最初から最後まで、新郎新婦がずっと笑顔なのが印象的でした。
おめでとう!
末永くお幸せに。
機械加工では、文化的な差異は出しにくい。
そう思っていました。
急速に進むグローバル化時代では、文化的差異が出せなければ、埋没してしまう。
しかし、この機械加工という商売における、文化的差異とはどういうことだろうか。
せいぜい出来たとしても、日本人の緻密さを生かした「品質管理能力」による差異だろうが、実際のところこの「差異」を求める気質こそ、日本人の特徴で、世界のレベルで見れば、所詮「費用対効果」の域を超える事はない。
では、どうすればいいのだろうか。
写真はある時計メーカーのもの。
なんとチタンの5軸加工だそうだ。
加工の技術はすごい。
しかしもっとすごいのは、機械加工の位置づけだ。
アメリカの大手スポーツメーカーが、ハリウッド映画で活躍する第一線のグラフィックデザイナーを雇い、デザイン及びCAD図を描く。
それをスイスの時計メーカーが「同時5軸加工機」で加工する。
そして我々日本人は、綺麗なショーケースに並べられたこのようなブランド品を、自分の小遣いの何か月分もかけて、買いあさる。
この流れ、どこか文化的な香りを感じるのは私だけだろうか。
特に私が注目するのは、スイスの5軸加工。
ヨーロッパでは5軸加工は日本のそれとは桁が違うらしい。
そして、その技術力に、スイスの時計も、フェラーリのエンジンも、支えられている。
ブランド=文化が、これらの技術に支えられているわけだ。
日本では、技術は近くなってきているかもしれない。
でも「文化=ブランド」のところが、まだまだなんだなぁ、と思う。
本当はすばらしい文化を持つ国なのに。
でも、工業に関る我々でも、何かが出来そう。
まずは、コスト競争の臨界点は、文化発信が始まる点だと考えてもいいのかもしれない。
ただただ凄かった。
同時5軸加工を、ライブで見せていただく機会を頂き、技術の責任者とある工場に訪問させていただきました。
今までも、勿論JIMTOF等で、加工しているところは見た事はあった。
理解も出来ないほど複雑にワークが振り回され、想像を絶するスピードでプログラムが流れていく。
しかしそれは展示会場であって、「現場」ではない。
写真や映像で見ているのと同じだ。
だからいつも「ふーん、凄い」だけで素通りしてしまっていた。
でもライブ《=本物の現場》は違った。
品質・納期・コストに追われている。
そして失敗は許されない。
展示会とは違った、そんな緊張感がここにはある。
そのような中、「本当にいいんですか?」と言ってしまいたくなるくらい、親身に自分の技術をオープンに説明していただきました。
私も技術の責任者も興奮収まらずの状態。
午後1時に訪問して、気がつけば5時。
4時間ノンストップでお話しさせていただきました。
専務初め皆様、本当にありがとうございました。
すっかり電卓を叩く事が私の仕事になってしまった昨今。
しかし昨日は久々の興奮で、忘れかけていた「モノづくりの感覚」を思い出させてくれました。
初めて上手く製品が出来た時、初めて量産に耐えるプログラムが組めた時、あの時の何ともいえない、興奮ともいえる感覚をもう一度思い出し、会社の代表として技術の向上に努めて行きたいと思います。
ありがとうございました。
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