夏本番、となってきました。
なんだか気分はウキウキしてきますが、機械・設備たちに取ってみれば、厳しい時期を迎えています。
まだ工場に冷房がなかった頃、朝8時にはすでに30度を軽く超えており、日中は40度近い温度。夜七時になっても30度を下回らない日が続いたものでした。
NC機械も増え、温度の上昇が故障につながることから、工場内に冷房を入れましたが、その年の夏には「去年まで、一体どうやって仕事をしていたんだ?」と感じたほど、快適な工場作業が始まったことを覚えています。
話は変わって、先日、新規の取引を始めるお客様との会話。
お客さん「工場の空調管理はできていますか?」
私 「・・・管理は出来ていません。全面的に空調が効いているだけです。」
お客さん「それで、金属膨張、測定の方は大丈夫ですか?」
私 「ステンレス中心なので問題は有りませんでした。アルミ加工の場合は、それなりの管理をしています。」
特にアルミの寸法管理は、なかなか厳しいものがあるのは正直なところ。
カム式の自動旋盤が並ぶ、40度近い工場内で、水分補給しながら仕事をしていた時の方が、ある意味楽だったかもしれませんね。
夏が来ると、思い出します。
土曜日で会社は休みですが、出荷の担当者と出勤をしております。
理由は、中国から先週中に届くはずだった、金具が今日届くこととなり、出勤することになりました。
月曜日の納期なのでせっせと箱詰してます。
金具が入った箱を開封しながら出荷の担当者が「最近中国から来る新聞紙の質が上がりましたよね」と。
確かに、その通り。
なんだかこんなところにも、中国の進化を感じました。
写真は金正日が中国を訪問した時の記事です。
今から約30年前。
時代はバブルの頂点が見えかかっていた頃、木山製作所でも本当に忙しく、それはそれは順調でした。
しかし、営業を担当していた当時の専務は「このままの設備では絶対に取り残される。無理してでも、仕事が無くても将来の為にNC旋盤を導入するべきだ」と主張します。
しかししかし、当時の現場を見ていた社長と常務は猛反対。
「カム式旋盤がこんだけ順調なのに、なんで1500万円もかけて仕事が無い機械を入れるんだ」と。
もめた末、結局営業サイドが「お客さんの要求」と言う理由で押し切って、1500万円するNC旋盤を2台導入しました。
当時はオペレーターもいませんから、全て1から手探りでの加工。
職人が手作業で作った方がよっぽど早いであろう単純な加工品も、勉強の為と何倍も時間をかけて、NC旋盤で製作していました。
その後時代の波が来て、もう1台、もう1台・・・と増えていきました。
そしてこの度、ついにその『初代NC旋盤』が処分されることとなりました。
1982年のラベルがついているので、今年28歳。お疲れ様でした。
この機械を見ると、『28年前に無理してNC旋盤を導入することが決断できなかったら、その10年後にもう会社は無かっただろうなぁ』という教訓を思い出させてくれます。
その機械が運ばれていくところを見ていて、あらためて企業の存在意義は「お客さんの要求に答える」だなぁと感じました。
さよなら初代NC旋盤。
そして、初心忘れるべからず。
また新たなステージに入ります。
今度は何を決断することが、30年後を決めるのか、それはそれで楽しみです。
国際競争力勝手にランキング第二段。
知らないことばかり・・・恥ずかしいです。
ルクセンブルグは以外にも11位。
確か国民一人当たりのGDPは世界1か2だったはず。
この国も実体の無いお金が膨れている国で、EUのお金の隠れ蓑になっているとの指摘も。
オランダもデンマークも強いんですね。
何がこんなに強いんでしょう。
どなたか教えてください。
ドイツよりも上ですからね。本当に何も知らずに、恥ずかしいです。
イスラエルがここですかぁ。
あんなに大きな政治問題を抱えていながらも、日本より遥かに上位ですか。
凄いなぁ。
そしてここで中国の登場ですね。
気になるのはフィンランドが順位を下げています。
どんな問題があったのでしょうか。
順位 国名 去年の順位 差
11 LUXEM BOURG 12 1
12 NETHERLANDS 10 -2
13 DENM ARK 5 -8
14 AUSTRIA 12 2
15 QATAR 14 -1
16 GERM ANY 13 -3
17 ISRAEL 24 7
18 CHINA M AINLAND 20 2
19 F INLAND 9 -10
20 NEW ZEALAND 15 -5
あぁ世界は広い。
先日スイスの機関が「世界競争力ランキング」を発表。
日本は昨年の17位から27位に急降下。
そんなニュースがネット紙面を騒がせています。
そんなの言われなくたって、わかってますよ!
日本人のほとんどが、実感としてこの事実を感じてます。
もうネガティブな話は聞きたくない!!!
と言うわけで、見方を変えて、ポジティブに世界ランキングを楽んでみましょう。
まずは、1位~10位
順位 国名 昨年の順位 差
1 SINGAPORE 3 2
2 HONG KONG 2 0
3 USA 1 -2
4 SWITZERLAND 4 0
5 AUSTRALIA 7 2
6 SWEDEN 6 0
7 CANADA 8 1
8 TAIWAN 23 15
9 NORWAY 11 2
10 M ALA YSIA 18 8
やっぱりシンガポール、香港は強いですね。
国が小さいからか、国家戦略がハッキリしていることが良いところです。
中でも「外資を受け入れる国の体制と国民性」が明確ですよね。
資源が無く、人口も少ない、そして金もない。
だから、外国から『頭脳』や『資本』を受け入れるしか成長ができないわけで・・・。
その戦略がシンプルで明確だから、世界危機からの立ち上がりが早いのでしょう。
その点日本は、人も経済も閉鎖的。
最悪は、資源も金も無い状態で、その調達先を現在の頭脳や外国から借りるのではなく、国債を乱発して未来の子供たちから借りている。
・・・あ、ネガティブ話はしないことにしたんだ。
話をポジティブに戻して。
台湾は昨年の23位からジャンプアップの8位。
この国も同じく日本の九州ほどの大きさ。
エレクトロニクス戦略が当たっているのでしょうか。
我々業界からすると、台湾と言えばやっぱりフォックスコーン。
昨年は、ファナックロボドリルを2500台発注したそうで。
もう、単位がわからないです。
当然のごとく、北欧勢は強い。
こちらもザックリ言えば、国家戦略が明確。
カナダは以外(?)に上位国なんですね。
マレーシアもジャンプアップの国。
いろいろな国がありますね。
世界は本当に広い。
まさか今でも「日本が1番」なんて考えている人はいないでしょうから、ここは我々が頭を切り替えて、もっともっと世界を知って、他国から多くを学びたいところです。
朝のニュースで気になったこと。
中国人が、日本に旅行するためのビザ発給の基準が下がるそうですね。
これにより、中国人旅行者の数が10倍に増える見込みとか。
このニュースで思い出したのは、かれこれ20数年前、1980年代後半に、アメリカを1ヶ月フリーで旅行した時のこと。
旅の終盤、ニューヨーク5番街にある高級ブランドショップを覗くと、どの店も客は、日本人ばかり。
5番街でも、ブランド物の紙袋を下げて歩いているのは、日本人だけ。
本当に恥ずかしく思い、足早にソーホー地区に向かったことを思い出す。
説明するまでも無く、この時日本はまさにバブル絶頂期だった。
(この2年後山一證券倒産)
今日現在でさえ、銀座で紙袋を抱えているのは、100%と言っていいくらい中国人。
これが10倍に増えるって・・・。
想像することは、20年前の5番街の『世界一』恥ずかしい日本人の姿。
アメリカは失業率が10%、EUも現在ギリシャショックで大ユーロ安。
時代は変わり、年月が経ったなぁ、と思う。
でも前に進むしかないので・・・。
次の時代を前向きに受入れれば、それなりにうまくいくでしょう。
身に勝る宝無し!
でしょ。
と言うわけで、健康診断のお知らせです。
事務所で残務をしていたら、静かな工場から、ミットを叩く音が聞こえてきた。
カメラを持って見学に行ったら、いつものメンバープラス、新顔がミットでパンチを受けていた。
左側、赤いミットでパンチを受けるのは、最近入社した男子。
ななんと、元プロボクサー。
6回戦ボーイで後楽園ホールなどで何度も試合をした経験がそうだ。
すっかり指導役となり、パンチを受ける役回りになった。
現役を引退してから、2年以上経つそうだが、さすがに素人と比べパンチの重さが違う。
しかし、この2年間、ジョギングさえせず、酒びたりの毎日だそうで・・・。
体力だけでいえば、良い勝負のようです。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いします。
いつもの通勤の東京スカイツリー。
先月は東京タワーを抜いて、日本一の高さに。
このスカイツリー、いつのことからか、我が自宅のベランダの景色の中央から
ニョキリと顔を出したと思ったら、あれよあれよと(タケノコのの様に)、空に向かっています。
しかしいつもは帰宅後の夜の姿なので、あまり気にしませんでしたが、この連休中、何気に見てみたら、いつの間にか冠がかぶっていた。
第一展望台とやら、らしい。
高さも増して、左右非対称の造型が一層美しく映えてきています。
改善活動の先頭を走る工場長。
土曜日に、なにやらいつもと違う動き。
その後彼が得意げに「投影機に台を付けましたよ」と話していた。
以前から、テーブルが小さいために、大きいものが測定できない、と現場から改善要求が上がっていた件だ。
仕上りは上場!
白い塗装が、検査スペースを明るく演出してくれる。
どのように写真を撮ると、綺麗に写るか、下からのアングルも考えて覗き込んだ。
すると裏は、溶接がボッコボコ。
話を聞けば、溶接素人の工場長が、溶接棒を真っ赤にしながら格闘した結果らしい。
表と裏があれど、まぁ表の目的は達成しているから、良しとしましょう。
木山製作所のスタッフブログです
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