木山製作所的毎日|最近の木山製作所、こんなことしてます|株式会社木山製作所

FRI 18 March 2011

地震 八日目(支援物資 給油 改善)

支援物資の呼びかけに、多くの人が賛同してくれて、物資を持ち寄ってくれた。
特に使用済みの洋服には気を配った。

一枚一枚たたみ直し、ビニールに詰めた。
子供服にはサイズと形状を書き込んだ。
受け取る人への気づかい。
アパレル出身の女性社員は、サクサクと作業をこなす。

食料や粉ミルク、オムツ、更には布団や女性用の用品まで。
みんなが持ち寄った一袋の荷物を束ねるのに、結局1日掛かりとなった。

やりがい、おくりがいのある量になりました。
小さな力が集まるって、凄いですね。

いつも付き合っているガソリンスタンドでは、会員だけに1日1回10リッターだけ分けてくれる制度になっている。
会社の車はとりあえず危機を越えたので、その1回の10リッターを従業員で分け合うことにした。
週末の課題が、これで少し落ち着いて、過ごせると良いと思う。

操業時間が短くなった分、工場では人がダブついている。
ここぞとばかりに「改善」だ。
今回は「現場改善」と言うより、製造課の人が、営業側の仕事を体験する、と言う企画とした。
成果が出ることを期待したい。

THU 17 March 2011

地震 七日目の報告(ストレス ガソリン 物資)

余震は続くものの、電車が動き出すなど少しずつ普通の社会生活が始まる中、会社に来て皆の顔を見て、皆がいつものように仕事をしているところを見ると、私自身の中にあった「なんとも表現しがたいストレス」の塊が、少し小さくなってきたことを感じます。

さて、そんな中、現状の問題は、ガソリン。
自転車通勤が急増しております。

昨日、全体ミーティングで「支援物資」を呼びかけたところ、早速いろいろ集まってきました。
皆、通勤もままならないガソリン状態で、買い物に出かけるのは難しい。
なので、家にあるものを手提げで集める作戦とした。

営業事務Mさんは、関西人。
阪神淡路大震災の時の経験から「洋服はせめて家でクリーニングした物を」とのアドバイスを貰った。
それを受けて、受け取る人が少しでも気持ちよく、と言う配慮から一つ一つ袋詰めして「クリーニング済み」札を入れることとした。

会長が、家から布団を持ってきた。

自宅の近所の仲間に声をかけ、集めてきたらしい。
こういう時こそ、アナログパワーは役に立つ。

モノは集まるけれど、梱包のこと、物流のこと・・・。
本当にいろいろな問題が絡んでいて、届けたいところにモノを届けることの難しさを知りました。

いつでも何でも買うことが出来る、普通の社会に感謝です。

WED 16 March 2011

地震 六日目の報告(停電、補償、物資)

木山製作所にとって、当面の問題は「計画停電」。
精密機器を扱う会社にとって、稼動中に電源が落ちるなどと言う事態は、決してあってはいけないことです。
本日は12時から16時までという最悪の時間帯。
昼食をとった後は製造課でミーティングを行うことになった。

休業に関する補償案をまとめる。
停電並びに余震による、勤務時間短縮は、法的には休業補償の対象外であるが、今回ばかりは、さすがにそういうわけにも行かない。
正社員、契約社員、パートタイマーを補償の対象とした。

帰り際に、全員を集め、支援物資第二段への協力を集った。
お金を出し合う案も出たが、今はお金があってもガソリンが無く、大物は買い出せないので断念。
一人一人が、少量を持ち合うというスタイルとした。
金曜日に出発する旨を伝える。

事務所は寒い。
しかし、雪の中を非難している思えば、さすがに「暖房つけよう」なんて誰も言い出さず、誰もが自主的に、証明を落とす。

事務所からトイレに向かうには、工場の材料置場の横を通る。
さすがに材料の入荷が悪いのかと思ったら、避難路確保の為、整理整頓をしなおされ、キチッと黄色い枠に収まっている。
(やっぱ、やれば出来るジャンさ)

いつも通るたびに「もうちょっと綺麗にしろよ」という気になるが、今回ばかりは、背筋が伸びる思いだ。

2s
こんな時にも威力を発揮。

さて、継続できるかどうかが、地震後の課題だ。

TUE 15 March 2011

地震 五日目(停電、支援物資)

昨日の支援物資の呼びかけに、答えてくれたことを切欠に、事務所組が「あれもある、これもある」とかき集めてくれました。

他のみんなにも声をかけたところ、お金を出し合って、社内にある自動販売機の水をダンボールいっぱい買うことが出来ました。

とにかくバタバタと箱詰めして、いざ八潮に向けて出発!

今日私が家から持ち込めたのは、大きなバック1個だけ。
だけどみんなの「小さな想い」が集まると、あっという間にダンボールに10箱15箱となるものですね。
一人一人の小さな行動を皆で協力すると、あっと言う間に大きくなる、その瞬間を体感しました。
そしてそれが苦しんでいる方のお役に立てれば、そんな思いです。

まずは仙台へ。
困っている人に届くことを願います。

また次回もあるようです。
協力させてください。

MON 14 March 2011

地震 四日目の報告(出勤初日、停電、支援物資1号)

朝の通勤電車は、予想通りの大混乱。
それでもなんとか会社にたどり着くと、一部連絡がある人を除き、全員が出勤している。本人、家族には問題ないことが確認できているが、残念ながら親戚と連絡がつかない人が数名いることが分かった。
無事を祈るばかりだ。

会社としては、従業員や家族の安全確保が出来ていることを前提に、通常営業を行うことが、何より社会回復に寄与する、とし、できる限り通常営業に近づける、とした。

まずは、工場を中心に、実態の把握。
破損箇所、機械・検査器具精度、等。
同時に、事務所では、様々な対応に追われている。

そのような中、多くの方に「大丈夫ですか?」のご連絡をいただきました。
本当にありがとうございます。
一言いただくだけで、とても心強いです。

午前10時は、工場の方では通常稼動に入ることが出来ました。

さて、一番大変だったのはこの後。
「計画停電」の情報精度がまったく分からず、その後は一日中、停電情報とにらめっこすることとなった。
「松戸市松飛台は1グループと5グループに名前がある」ところの確認からスタート、という事態。
で、結局行われない。
行方不明者、被災地、原発と大問題を前にしているので、計画停電など優先順位が低いのは当然。
こればかりは仕方の無いことです。

本日は17時を退社とした。
帰りも20分ほど電車を待ったが、予定通りに行動できた。

その帰り道、NCネットワーク内原社長からTEL。
彼は今、独自の救援物資ルートを開拓し、福島に物資を届けところだった。
「木山さん、支援物資を八潮に送って。そうしたら、直接仙台に運んでくれる」
時間も時間で、私は何が出来るかわからなかったが、「やれるだけやってみます」と話して、電話を切った。

帰宅後、何か購入できる物はないかとスーパーへ行くが勿論もぬけの殻。
生理用品が買えたので、それと家にある紙コップやティッシュ等をかばんに詰めた。

それでは足りないと感じ、幹部社員に支援物資を呼びかけるメールを入れたのは、夜10時を回った頃。

東電の計画停電の情報を整理しつつ、一日が終わりました。

SUN 13 March 2011

地震 三日目(営業に向けて)

時間を追うごと東北・北関東地方の被害の状況が明らかになり、本当に心が痛むばかりです。

木山製作所では、月曜日より通常営業を行うために、日曜日の時点で従業員と確認を取りました。
本人及び家族には問題はが無いことが確認され、また工場の設備面にも問題が無いことが確認されており、交通機関もほぼ通常運転に戻っているので、14日は午前8時より通常営業を開始することとしました。

月曜日からは、被害にあわれた可能性のある客様や取引先様、また同業者を中心に状況を調査しつつ、何か協力ができることがあればそれを優先して、業務に当たりたいと考えております。

何かお困りのこと、ご支援できることがあれば、会社としてできる限りの対応をいたしますので、代表の木山、もしくは担当者へ遠慮なくご連絡ください。

会社の営業に当たっては、従業員の安全確保を第一とし、節電、節水を心がけ、急な余震などにも対応できるよう、各リーダーを中心に報告・連絡を重視します。

明日からは、社会機能が本格的に動き出します。
木山製作所では、本業の「金属加工」「モノづくり」を通して、一刻も早い社会の復旧に寄与していきたいと思います。

SAT 12 March 2011

地震 二日目の状況報告(浅草より)

昨晩、山梨の動かない列車に閉じ込められていた妻と連絡が取れた。
列車に6時間以上閉じ込められた妻たちら、乗客を見かねて、止まっている列車の近所にお住まいの方が、小さい子供連れている家族を家に招きいれてくれたそう。

妻と息子、そして一緒に出かけたその家族は、その方の好意を受け、結局その方の居間で横になって夜を明かすことができました。
朝は、食事までご馳走になったそうです。

まったくの見ず知らずの人を、家に泊めていただける。
本当に感謝の気持ちでいっぱいで、目頭が熱くなる思いです。

朝九時に山梨の家に到着すると、子供たちはすっかりその家の子供たちと、元気に遊んでおり、ストレス無く過ごせた様子。
私は居間にいた一家の主に、何度も感謝を伝えました。

こんな時、人の温かさに触れると、本当に嬉しい気持ちになります。
そして、テレビで流れる被害映像を見ると、「できる限りのことはしたい」、心からそう思います。

中央道は行きも帰りもまったく渋滞なしでした。
友人を降ろし、下道を走ると、銀座辺りからまったく車が動かない。
千葉、常総方面へ向かう車で、台東区辺りでもすでに10分で車2台分くらいしか動かない状態だった。

だけどこの状態で、怒りを発するクラクションは一度もならず。
そうだよね。皆で協力して、この非常事態を乗り切ろうよ。
「必要以外は、車に乗らない」「節電」「電話、メールも最低限に」・・・。
家族親戚の安否が確認できたら、まずはできることから少しずつ実行していこう!

FRI 11 March 2011

地震 当日の状況報告

工場では、これまでに経験したことのない揺れに襲われました。
掴まらないと不安なほど、建物が大きく揺れ、室内サンダルのまま飛び出し、全員で駐車場に非難しました。

治まったと思ったら、また大きく揺れる。
事務所では、天井のボードにひびが入り、少し崩れてきました。

このままでは、従業員もその家族も心配。
工場でも蛍光灯が落ちるなどの小規模な被害はありましたが、設備は特に問題はないので、週明けから残業レベルで工程の遅れは取り戻せると判断。
3時過ぎには早速「休業」とし、全員帰宅としました。

お客様には、月曜日以降に、正式に納期や品質に関する情報をお送りします。

さて、ここからは、私の話。
電車はもちろん動かない。
車も、状況がわからないので、小回り利かない。
というわけで、この際だからと全工程15キロを「徒歩での帰宅」に挑戦することにしました。

スタートしたのは17時。
国道6号線(水戸街道)の東京と千葉を結ぶ橋はすでに大渋滞が始まっていた。

渋滞を横目に、歩く歩く。
国道沿いの大手外食チェーンは軒並み電気を消していた。
しかし、こんなとき、明るくオープンしているコンビニの存在は、物資供給への安心感があり、本当に心強いと思いました。

葛飾区から墨田区に入る頃には、多くの人とすれ違うようになってきた。
墨田区の中盤、お祭りの帰り道と思えるほどの人ごみを、私は一人登り方面に逆流。
台東区に入った午後7時には、裏道に入らないと歩けないほどの人の波でした。

ノンストップで歩いて、2時間半。
何とか地元浅草に到着。

最後、スーパーマーケットに寄りましたが、生もの、お惣菜、パン、は全て売り切れ。
それでもこの余震の続く中、お菓子レベルでも供給してくれる小売業の果たす社会的責任感に、感謝するばかり。
ありがたく買い物をして、自宅が見えた時「あー着いたぁ」と思ったら・・・。
エレベーターが止まっていました。(当然だ)
最後の力を振り絞り、七階まで気合で上がりました。

自宅に着いて、テレビを見ると、その被害の大きさに、胸が痛くなるばかり。
テレビに集中している間にも、お客様やから安否確認のメールや電話をいただき、本当に感謝の思いで、返信・お話させていただいておりました。

まだ余震の続く中、落ち着いて表現できませんが、いろいろなことを経験し学んだ一日でした。
次に繋げて行きたいです。

さて、今晩の晩酌はそこそこに。
明日は、山梨県の大月で特急列車に閉じ込めらた家族を迎えに、朝一番出発する予定です。

THU 10 March 2011

活気

バタバタと3日間、上海での打合せを駆け足でこなした。
地下鉄が11号線まで急拡大し、渋滞事情もだいぶ緩和されたが、やはりちょっとイレギュラーなことがあると、なかなか思うように進まず、時間が読めない。

一緒に行った者はせっかく初めての中国なのに、結局最終日も『まったく観光なし』となってしまった。
それどころか、昼食も取れず、時速450キロのリニヤモーターカーで空港へ滑り込むことになってしまった。

日本時間では既に4時。
やっと昼食。

でもこのハードな感じ、予測不可能なところが、海外の魅力。
なんでも綺麗に整えられた今の日本は、ちょっと刺激が少ない。
成田に降り立った後、同行した者が「ああ、なんかつまんない」と。

これからも活気あるところへ、ドンドン乗り込んで行きましょう。
とりあえずお疲れ様でした。

WED 09 March 2011

バーベキュー

上海から車で1時間。
初めての訪問先で、打合せを終えた後、通訳の女性が電車の駅まで送ってくれた。

その車の中で、
通訳「ホームページ見ました」
私「ありがとう」
通訳「会社で、バーベキューしていました」

私と、今回い一緒に行った資材の担当者は、思わず笑ってしまった。
まさか、中国で中国人にブログについてコメントされるとは思ってもいなかった。

当たり前だが、インターネットは世界を広げる。
凄い時代だ。

木山製作所的毎日バックナンバー

ご相談・お見積り依頼

NC旋盤加工のスペシャリスト、切削加工はお任せ下さい 047-311-2671 受付9時から17時まで 土曜、日曜、祝祭日は除きます。 無料相談はこちらから