10トン近い機械の搬入は、専門職である『重量鳶』が行う。
しかし、この商売、面白いほど人によって差が出る。
もう少し詳しく言えば、会社、つまりは作業するチームによって、仕事のスピードと仕上がりに、大きな差がでる。
作業内容を言葉で表せば「この機械をあっちに移動して、向きを変えて、今回搬入する機械を、こちら向きでここに据え付け」。
やることは、こんな程度だ。
しかし、動かす相手は10トン近くあり、さらにそれら機械は1/1000㎜単位での精度を保持している。
従って、雑に扱う事はできない。
ゆえに、上記作業だけでも、半日仕事だ。
これを、少人数でサクッと終わらせ、11時にはサッサと帰ってしまう鳶もいれば。
倍の人数で作業しているのに、12時半になっても、まだ片付けが終わらない、という集団が来ることがある。
何が違うのか。
いろいろあるけれど、仕事がスムースな鳶に共通しているのは、
●早い判断
●大きな声で、正確で簡素な指示
●整理整頓(使った道具は元の位置へ)
反対に、時間のかかる集団は、
●指示系統が曖昧
●「〇〇かもしれない」という、曖昧な情報を口に出す
●道具が常にバラバラ
今日の人たち、二人で来てサクッと帰っちゃった。
こういう人たちの仕事っぷりを見ていると、気持ちが良い。
千葉県にある大学から、18校の就職指導担当の先生方をお招きし、会社紹介をさせていただきました。
木山製作所では、採用を理系出身に絞っていない。
6人いる1級技能士のうち、5人は文系出身者。
全員、入社してからのタタキ上げ。
勿論、女性も活躍している。
製造現場に、そして検査の専門職として、三次元測定機や輪郭粗さ測定器を使いこなす者もいる。
製造現場における、技能士・技術者、というと「自分にできるだろうか…」という不安を抱える学生がとても多い。
モノづくりの興味あるけど…という女性、本当に多い。
企業説明会などで、学生からこのような話を聞く、という事は、潜在需要はもっと多いんだろう、と感じる。
そのギャップを、橋渡ししていただけるであろう、就職指導担当の先生方に、生の声をアピールできたことは大変有意義だったと思います。
良い出会いがあるといいなぁ。
ぜひ会社見学へ。
学生はもちろん、関係者の方々もぜひ!
あ、まぁどなた様でもOKです。
soumu@kiyamaseisakusyo.co.jp
総務まで、連絡をお待ちしています。
木山製作所のスタッフブログです
モノ作り集団「K製作所」の活動も随時更新中!
デザフェス等イベント出展情報もこちら