今日は『改善日』。
毎月一回、工場では生産を止めて、『改善活動』に充てている。
この企画、始めてかからそろそろ10年くらい経つだろうか。
当初は、整理整頓が主だった。
しかしここ数年は改善の対象を『技術力』とし、人材育成、特に入社3年目程度の人員の技術力向上に時間を使っている。
なるべく若い者にも育成側の立場に立ってもらったり、派遣社員にも教育の時間を使う。
本来の生産活動を行えば、売上になる。
でも目先の売上にとらわれず、先を見て、あえて工場を止めている。
とにかく要求は厳しい。
求められている最低限のこと、ができるようになるためには、『頑張れ』だけでは到底満足させられない。
達成するためには、教育に時間と労力を使うしかない、と考えている。
利益を出すのは、その先。
とにかく求められることを、しっかりやることが大切で、その先に利益が付いてくる。
希望を持って、技術力向上に励んでほしい。
アルミの加工依頼が、増えてきている。
木山製作所は、ステンレスを中心として、その他インコネルやハステロイなどの、難削材側を『得意』としてきた。
でも、流れに逆らわず、求められるままに対応してきたら、いつの間にかアルミの比率が徐々に増えてきているようだ。
写真は、キリクズを一時集める場所。
左の大きいのがステンレスのキリクズ入れ。
右後ろの四角は鉄用。
そして、手前の青いドラム缶がアルミのキリクズを入れる容器。
これまでは、ステンレスと鉄の容器にだけ定位置があった。
他の金属は、その都度小さな箱で対応すればよかった。
しかし最近ではアルミの保管スペースが、定位置化している。
こちらは、製造ラインで出た不良品を入れる缶。
これも少し大きなものにランクアップされている。
アルミは柔らかいので、切削屋からすれば、加工は非常にやりやすい。
しかし、いや、だからこそ、アルミ製品の要求は、ステンレスに比べ、寸法精度がとても厳しい。
温度によっても寸法が変化し、管理も難しい。
柔らかい分、傷がつきやすく、輸送などにも気を使う。
でもこれも時代要求の『流れ』。
できることのアピールは大事だけど、求められることを素直にやるのも、大事だと思う。
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