ホントに東京?
窓の外に舞う雪は、時々緩やかな風に流され、フワフワと落下の方向を変えます。
普段スキー場で見る景色では?と錯覚します。
東京ではありえないほど、雪温が低いことを表しています。
その雪が朝から夜まで降り続けました。
これも珍しい。
これまでも大雪は何度かありましたが、東京ではせいぜい半日続く程度。
午後になれば、水分を多く含む雪となり、落下速度が急に上がるものです。
しかし、今回はいつまでたっても、フワフワと舞っていました。
降り積もった雪の静寂の中で、当の雪たちは華麗に乱舞する。
そんな静と動が混在する、景色が好きです。
いつもなら写真の中心に、スカイツリーがあるのですが、天候不良で今日はお休みです。
工業団地の視察で訪れたベトナムに、魅了されたのは、18年前のこと。
忘れられず、1年後一人ベトナムに、10日ばかりの旅に出ました。
持ち物は、ホーチミンまでの往復航空券と、数枚の下着のみ。
バイクにも抜かれるほどゆっくり走る夜行列車で風に当たりながら、同室のベトナム人と朝まで飲み明かしたり、
扉が壊れて無くなっているバスでメコン川を渡ったり、
バナナの葉で作られたビリアード場で勝負したり、
酔っ払って運転手を客席に乗せてシクロをこがせてもらったり・・・。
若かりし頃の、大きな思い出の一つです。
中でも、特別の思い出は、ホーチミン市の路上のどこにでもあるコーヒーを出す屋台。
道端でプラスティックの椅子に座り、混沌とした街をただ眺める。
この国のエネルギーを、それだけでも感じることができました。
そこで飲むのは、もちろん熱いベトナムコーヒー。
グラスの底にたっぷり溜まったコンデンスミルクを、アルミのスプーンで掻き混ぜて飲む独特の風味は、ベトナムでの旅の思い出と一緒に、今でも五感に留まっています。
話は変わって、17年後の東京
先週、ある喫茶店で『ベトナムコーヒー』のメニューを発見。
迷わずオーダー。
『よくかき混ぜてください』ウエイトレスの一言に、気分が高まった。
かき混ぜ、口に含んだ時の独特の風味は、期待通り17年前の五感を甦らせてくれました。
毎日の単調な生活も、このひと時で、遠い南の国に行くことができました。
「新年の挨拶は酒の席で」
お付き合いの長いお客さんに、そうお声掛けしたのは私。
お客さんの事務所で待ち合わせ、打ち合わせもそこそこにして6人で酒席に移動した。
一軒目⇒洋食屋・・・カキフライを食べながら飲み放題
二軒目⇒天ぷら屋・・・かき揚げの前に焼酎一升瓶が出てきた
三軒目⇒ ? ・・・イイ大人がステージで歌っている
いつの間にかタクシーに押し込められた・・・。
・・・次の記憶は、つんざく目覚まし時計の音。
通勤途中に財布を確認すると、しっかり福沢先生が数枚。
『一軒も払ってない!!!』
『不覚ナルヤ・・・』
日付が変わったタクシーの領収書だけが、空しく福沢先生の顔を覆っていた。
次は必ず私が!
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