三次元測定機を導入したあと、いつの日からか、三次元測定機が絶対的な存在になっていった。
『三次元で測定しましたから』
何も考えずにこんな発言を返してくる者に対して、正直ちょっとイラッとすることがある。
と言うわけで、たまには原点に返って、アナログ測定をやってみよう、とのことで、勉強会を行った。
やっぱり定盤と、各種ダイヤルゲージは我々に多くの情報を与えてくれる。
その情報はシンプルだからこそ、我々の五感を刺激し、多くのことを創造させてくれる。
単形状の測定なら、もちろんこの方が三次元測定機より何倍も速い。
そして、手順がスマートなところが良い。
定盤と各種ゲージを、手際よく組み立てて測定ができる。
そんなスマートな職人がたくさんいる会社って、カッコいいなぁと思う。
フリーボディの続き
カンパニョーロ用のシマノ対応フリーボディだそうだ。
つまり、別のメーカーにも対応できるようになっているとのこと。
重さを調べてみた。
36グラム、42%ダウン。
これが、どれだけすごいのか。
従業員の健康も管理項目となりつつある、いまどきの中小企業論から考えてみたい。
これを作ったのは、自転車部の部長である、技術課主任。
その彼、半年ほど前、みるみる痩ていき、しまいには声まで小さくなった。
女子社員からは、本気で「病気では」と疑われ、声もかけられなかった、という。
しかし私達は知っていた、彼が本格的な変人だということを。
会社の冷蔵庫には、彼の昼食が入っている。
豆腐と野菜ジュースだ。
『自転車を500グラム軽くするには、数万円かかる』
『しかし、自分の体重1キロ減らすのは簡単だ』
これが彼の論法。
まぁ確かに…。
しかし彼は、とにかく何でもストイックすぎ。
家でもほとんど食べないらしい。
私:『オマエ、何も声が小さくなるまで、体重を落とさなくてもイイだろ』
主任:『そんなことないですよ』
その返答の声がすでに小さく、そしてかすれている。
それじゃぁ単純に心配するだろ、周りが!!
健康で長く働いてもらう。
資産価値の最も高い経営資源は『人財』だ。
いまどきの中小企業はそう考え、従業員の健康が気になる。
さすがに声が小さくなるほどダイエットしたら、声をかけないわけにはいかない。
しかし、たった「36グラム」にかけた彼の意気込みも感じます。
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