10年勤めた従業員から、突然退職の申し入れがあったのはほんの1ヶ月前。
理由を聞いてみると「国に帰って母親の介護をしたい」とのことだった。
その人は、中国人。
日本に出てきて16年目。
本当に真面目で、会社でも5本の指に入る腕の良い技術者だ。
しかし正直思ったことは「今の中国、帰っても仕事がないんだから、ここで働いて仕送りしたほうが賢明なのでは?」だった。
それを正直に伝えると、彼は「母はもう長くない。16年も離れていたし、後悔したくないんです」と私にキッパリ言った。
当然返す言葉はない。
会社全体で、気持ちよく送り出し、後悔しない人生を歩んでもらうこととした。
そして今日がこれ。
一番ケンカした、大事な仲間同士だ。
いいもんだ、生身の人間のぶつかり合いは。
最近はトートーとメールの文面で文句を言ってくる奴がいたが、その悲しいコミュニケーション力に比べたら、なんと豊かなことか。
10年という年月で交わされたコミュニケーションは、理屈ではなく深いものだ。
これから故郷に帰っていろいろあると思うけれど、ここで成長した10年間が何かの役に立って、さらに成長してくれたらと思う。
お互い元気でがんばろう!
光るプレートは、アルミにドットで似顔絵を書いたもの。
それはそれで凄いなぁ。
最終日となりました。
夕方から納会です。
納会が始まるときの挨拶は決めていました。
「今年はいい年だった」です。
20代の技術力、30代の育成力、30代後半の管理力がそれぞれ向上したことで、会社自体の成長を感じられた1年でした。
水ぶくれしていくように、現状の仕事の横展開、ではなく、有機的な骨格や筋肉ができてきた上に、数字の結果がついてきている。
そんな会社の状態を感じることができた1年でした。
さらに社内の人間関係が良く、笑顔が増えたように感じました。
皆、穏やかに過ごせているように感じました。
サブタイトルで目標にしていた、「笑顔が多い年」になれたのではないかと思います。
景況は厳しいけれど、その中でも会社が少しずつ成長してく。
来年もそんな1年が来ることを、楽しみにしています。
それでは1年間、お世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。
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