測定要求の高まりに応じて、そり高度な測定機器を導入する。
そして精密な機械で測定すれば、より精密な結果が得られる…のは確かだけれど…。
でも、その数字が本当に正しいのか、そしてその数字が意味していることは何なのか、判断するのは結局人だ。
輪郭測定器。
測定のやり方は優しい。基本は、測定したい場所に針を置いて、スイッチポンだ。
すると素晴らしく正確に表面の形状を拾ってくる。
さて、問題はここからだ。
その数字、何をもってして『正しい』とするのか、だ。
正確すぎるからこそ、とらえ方によって違う答えが見えてしまう。
この測定器、導入して数年がたつ。
従って今となってはこの測定機器なしには、仕事にならない。
しかし今日もまた、一人の女性が悩んでいる。
どこを基準にするべきか、どの線をどこまで使うのか、汚れを拾っているのか本来の形状なのか…
悩む。
マシニングセンタの上に乗って、原因を調査中。
スピンドルの異常を検知し、機械が止まってしまった。
電気系統の問題であることが、後々分かった。
最近の傾向として、少量を複雑な工程で加工し、短納期で納めることが多い。
となると、設備停止があった場合、残業などの『時間』でカバーするのが難しい傾向にある。
ならば【設備の予防点検が大切】となるのだが…。
当然のことながら、『異音はしないか』『油は十分か』のようなマニュアルにありがちな設備点検は定期的に行っている。
しかしこのようなレベルでの管理項目では、今回のようなトラブルの予防対策に結びつかないのが現場の実情だ。
20年以上前、車のボンネットを開ければ、エンジンがブルブルうなっていて、その横でタイミングベルトが回っていた。
『タイミングベルトを押して、張りを確かめる』なんて、若い時は教わったものだ。
しかし最近の車はボンネットを開けても、箱がいくつか並んでいるだけ。
とても素人には手が出せない。
こんな状態で「異音はしないか」なんて言われても…ね。
予防措置は重要な考え方だ。
しかしブラックボックス化された設備に、予防策を打つのは難しい。
この業界にいると、意外にも『ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地』と接点がある。
イスラエルから、工具を購入していることだ。
しかも消耗工具なので、ほぼ毎日のように商品が届く。
もちろん、イスラエルから直接送られてくるわけではないが。
(近所の商社のアンチャンが持ってくる)
世界を牛耳るユダヤ人、パレスチナとの戦争、情勢不安定な地域、そして三大宗教の聖地。
そのな場所から、この平和な日本に送らてくる道具達は、手に取るだけで、なんだか世界を教えてくれる気がする。
しかし現実は手厳しい!
道具を再注文しようとしている工場長が愚痴ってる。
『IDMの後、どっちの数字書けばいいだよ…。まったくイスラエルは分からん』
日本の消費者目線では、改善の余地がありそうだ。
木山製作所のスタッフブログです
モノ作り集団「K製作所」の活動も随時更新中!
デザフェス等イベント出展情報もこちら