ある日の土曜日。
用事があって会社に来ると、車が一台止まっていました。
「出荷」の責任者が一人で作業。
『月曜日、間に合わないので』とのこと。
彼は午前中で帰った。
12時近く。
また一人、別の者が来た。
『(機械)回しても良いですか』
『予定の遅れが酷いので』
世の中、電通の過労自殺問題が大きく報道されている。
さて、どう考えるべきか…本当に難しい問題。
【休日出勤】として、タイムカードを打刻するのは当然のこととして、
昔なら、『責任感』という評価項目に加点とされたけど、
ここ10年でみれば、『仕事のやり方の合理性』という視点で、必ずしも加点できるとは言えなくなった。
そして昨今、コンプライアンスという傘が開かれた。
その傘の下では、昔からあるような《責任感》や《達成感》という価値が、覆されるようになった…
責任⇔プレッシャー、という関係性において。
言いたいことはいろいろあるけれど、でもこれが【流れ】。
責任感や達成感を、時代に合わせた方向に向けさせるのが、経営者の役目かもしれないけれど、
そんなに要領よく、綺麗にいかないよ!
誰かのためにただガムシャラに頑張ったり、仲間の迷惑にならないよう努力したり…
そんな形で、自分の責任を全うしようとする、人の気持ち、が一番根底にあるはず。
技術力やパフォーマンス、生産性とかよりも、もっと根底に。
一人一人の、そういう心意気を大切にしたい。
一人一人、つまり個性=差があること、を認識できれば、出来ると思う。
少人数だから、できると思う。
昨日は社員の結婚式に参列させていただきました。
私は結婚式に参加させていただくと、新郎新婦やご両家の笑顔に出会う時と同じくらい、微笑ましい気分になることがあります。
それは、主役の周りにカメラを持って集る友人達の笑顔です。
どんな時代に、どんな通過儀礼が行なわれようとも、それは通過した本人だけの問題ではなく、結局はそれを支えてくれる周りの人々の存在との相対的な関係の上に成り立っている。
決して自分ひとりで生きているわけではない証なのかも。
新郎は今日から新婚旅行に行きました。
自分の抜けた現場の穴を埋めてくれる同僚や先輩の助けがあるから、出来る事。
助けられるから、助ける・・・いや普段助けているから、助けてもらえる。
そんな関係が仕事上では数字として現れてきます。
しかし、休日は「カメラを持って集る人の笑顔」で計れるのかも。
とにかくおめでとう。
これからの活躍期待しています。
月曜の朝からなぜか難しい話。
昨日の酒が抜けきっていない証か・・・。
朝。
その国の文化風習や、今の世相が一番現れる時間だと思います。
海外に行ったときは、必ず早起きして、その国の習慣や人の動きを観察しに散歩に出かけます。
それが一番今のその国の本当の空気を感じられる時だと思っています。
今朝、お客さんと9時の待合わせの前に、書類の整理をしようと早めに家を出て、ロイヤルホストでコーヒーを頼みました。
外は風が強い晴天。
店内は朝のひんやりとした空気がまだ残っている。
私以外は、一人で新聞を読むサラリーマン。
そして遠くの席には、子連れの女性が、子供にご飯を食べさせていた。
この女性は、子を預け、会社に出勤し、働く。
つまりは、こういう女性の努力の上に成り立っている、「会社」や「産業」があるんだなぁ、と静かなロイヤルホストで、なんだか一人で勝手に想像してしまった。
普段仕事でしか接する事のない、取引先の女性の方の中にも同じように、朝のバタバタを子供と過ごした後、出勤され、私たちと一緒に仕事をしているのかなぁ、等と想像力を膨らます。
そしてその時、彼女達は命より大切な我が子を他人に預けている。
経済原理からすれば、日中この写真の女性と仕事している人たちは、彼女がどんな朝を過ごしているのかなんて知らないし、関係ない。
仕事をする彼女が「取引先にとっての彼女」なら、この朝の風景の彼女も同様に本当の彼女だ。
この朝の風景も同じく今の日本の社会を表しているのであれば、これから私たちはどうして行けばいいのだろうか。
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